子どもらしくてかわいい自然な雰囲気の伝わるふんわり明るくてやさしい写真、見る人が笑顔になるような写真が、自分らしい写真なのかな、と思います。
ふだんからいい瞬間があったらすぐ撮れるように、カメラは出しやすいところに置いています。カメラも間に合わないときのためにiPhoneは家でも常に持ち歩いていますね。日々成長している日常のかわいい瞬間を逃さないようには心がけています。
これは洗濯物を干している最中に撮ったもので、取り込んだ私の服を着たがってぐずるので、袖を腰で結んでスカートにしてあげたらとてもご機嫌になったときの写真です。
南向きのベランダは明るいですし、部屋の中のように背景によけいなものが入らないのできれいに撮れます。
私がカメラを構えるとそっちに意識がいって自然な表情が撮れないので、ノーファインダーで下から撮りました。こういう場合、とてもいい表情なのに構図がイマイチだったり、ピンボケだったりする写真が必ずあるんですよね…。ノーファインダーなのでもちろん失敗写真もたくさんありますが、数打てば当たるので(笑)。
ふだんからひとつのシーンでもいろいろな角度や画角、アングルでたくさん撮ってみて、あとでいいものを選んでいます。
自然体の子どもを撮るようにしています。部屋の中のリラックスした様子はもちろん、近所のちょっとしたお散歩もシャッターチャンスだらけです。自然の中で遊んでいれば、いきいきとした動きや表情が撮れます。それに加えて、草の緑や青空が背景なら、どう撮っても絵になりますし、外は明るいのでブレることも少ないです。
設定は絞り優先の「Av」モードで撮ることが多いですね。前後をぼかして子どもを引き立たせるふんわりとした写真が好きなので、絞りは開放で、撮ってみて露出補正を+-いじるという感じです。レンズも変えるのがおっくうなので、標準ズームレンズをつけっぱなしにしていて、近くにいないと子どもが嫌がるときは近くから広角で撮り、少し離れてひとりで遊べるときは望遠で撮っています。
ふだんからRAWで撮っているので、ホワイトバランスやその他の設定はあとからじっくりできるので撮影時はあまり気にしません。
そのほうが撮ることに集中できていい瞬間を逃さないので。
明るい写真が好きなので、撮ったあとで必ず明るく補正はしています。
写真は光が重要なので、部屋で撮る時にはカーテンを開けて窓際で撮るといいです。
直射日光が入るようならレースのカーテンは閉めておくと、やさしい光になります。
ちょっとしたことですが、目に光が入っているのと入っていないのとでは、印象が大きく違います。自分が移動して子どもが明るいほうを向くようにするだけで、目に光が写りいきいきとした表情になりますよ。
また、ねんねの赤ちゃんなら、足元側からよりも頭側から撮ると上目遣いになり目がぱっちりするのでさらにかわいいです。
外で撮る時には、自分が立ったままの目線で撮るよりも、しゃがんで見上げるように撮ると、背景が空になりすっきりとした明るい写真になります。人物を真ん中に写す日の丸構図はありきたりなので、画面を上下に3分割した交点に人物がくるようにする「3分割構図」を覚えておくと便利です。このときピントがズレないように、シャッター半押しでフォーカスロックをするのをお忘れなく。カメラの設定でグリッドを表示させておくと、それに合わせて配置すればいいので便利です。
自然の中で撮るなら、少し離れて、絞りを開放してズームで手前に草や花を写し込むと、立体感が出てさらに雰囲気が出ますよ。
このように光の取り入れ方や構図、アングルを変えると写真もぐんと雰囲気が変わってくるので、いろいろ撮って試してみてくださいね。
子どもは大人のマネをしたがりますよね。大人の着ている服を着たがったり、靴を履きたがったり。そういう大きなものを身につけたり持ったりしているときは、子どもの小さいかわいらしさや仕草が引き立つので、シャッターチャンスです。
そういうときは子どももうれしくていい表情をしているので、かわいく撮れますよ。
一般的に逆光はNGという傾向がありますが、露出補正を+に補正すれば子どもの細い髪の毛が透けてきれいに写りますし、背景もキラキラしてきれいなのでぜひ試してみてもらいたいです。
自然な笑顔が撮れれば一番いいですが、小さい子の笑顔を撮るのはなかなか難しいですよね。笑顔を撮るかんたんな裏技は、カメラを覗いて構図を決めて、シャッターを半押ししてフォーカスロックし、「いないいない〜、ばあ!」と顔をカメラから出して笑顔になった瞬間にノーファインダーで撮ること。この時カメラがずれないよう体育座りで膝の上にカメラを固定するといいです。
また、口で息をふーっと顔に吹きかけてあげたり、うちわで扇いであげたりすると笑う赤ちゃんも多いです。
写真を撮るのも遊びのひとつにしてしまえばいいんです。
私がふだん使っているのはCANONの「EOS 5DMarkⅡ」です。フルサイズセンサーで背景のボケがきれいに出ますし、レンズの焦点距離そのままで使えるので好きです。
レンズ交換をするとセンサーにゴミがつくのでほとんど変えず、「EF 24-105mm F4L IS USM」 を付けっぱなしにしていますが、広角から望遠までカバーできるのでなんでも撮れます。
これは近所の土手で散歩中に撮影。まだ歩かないときだったので、いい背景の場所に座らせて撮りました。逆光ですが、露出補正を+にして明るくしています。また、逆光のため体の線が浮かび上がり、背景の草にも光がキラキラと写りました。
まだあまり動かないような赤ちゃんには、「EF50mm F2.5コンパクトマクロ」で接写するのもいいですね。顔や手足など、体のパーツをアップで撮るととてもかわいいですよ。
F2.5と明るいレンズなので、室内でもきれいに撮れますし、ボケ味もきれいです。
マクロとしてでなく、標準レンズとしてもとてもいいレンズですよ。
こちらは50日記念におめかしして撮った写真。窓際で薄緑色の布を敷いて撮りました。赤ちゃんの小さい体のパーツは本当にかわいいので、思いっきり寄った接写はぜひ残しておきたいですね。帽子のレースが手前にボケて、ふんわりやさしい雰囲気になりました。