翻訳書のタグまとめ

翻訳書」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには翻訳書に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「翻訳書」タグの記事(18)

  1. 『緑の髪の娘』(スタンリー・ハイランド、訳=松下祥子、論創社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『緑の髪の娘』(スタンリー・ハイランド、訳=松下祥子、...

    『Green Growthe Tresses-O』(Stanley Hyland)本書は「論創海外ミステリー」と謳うシリーズの一冊である。しかし、さあ謎解きを楽しもう、と思って読み始めると裏切られる。話は紡織工場の仕事台からあがる悲鳴で始まる。悲鳴を上げたのは織りむらや傷を検査していた女子工員の一人。染色前の布地の中央に、明るい金色の髪の毛が十数本、長い一束になって織り込まれ、その片方の端に...

  2. 『ロスチャイルドのバイオリン』(アントン・チェーホフ、訳=児島宏子、未知谷) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『ロスチャイルドのバイオリン』(アントン・チェーホフ、...

    『Скрипка Ротшильла』(Антон Чехов) 絵=イリーナ・ザトゥロフスカヤ(Ирина Затуловская)物語の舞台はロシアの小さな町。主人公の一人はロシア人のヤーコフ、通称ブロンザ(青銅)。妻のマルファと一部屋きりの小さな家で暮らすヤーコフの本職は棺桶作りだが、ときたまバイオリン弾きとして副収入を得ている。ロシアの歌の演奏に長けていて、オーケストラの席におさま...

  3. 『夏の嘘』(ベルンハルト・シュリンク、訳=松永美穂、新潮クレストブックス) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『夏の嘘』(ベルンハルト・シュリンク、訳=松永美穂、新...

    『Sommerlügen』 (BernhardSchlink、2010)『朗読者』『帰郷者』『逃げてゆく愛』『週末』と読んできて、5冊目のシュリンク。本作は『逃げてゆく愛』に次ぐ短編集で、以下の7つの作品が収められている。*シーズンオフ――ニューヨークの貧しい街区で暮らすフルート奏者のリチャードと、オーケストラが買えるほどの財力を持つスーザンが、シーズンオフの岬で出会って……。*バーデンバー...

  4. 『赤毛のアン』(モンゴメリ、訳=村岡花子、新潮社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『赤毛のアン』(モンゴメリ、訳=村岡花子、新潮社)

    『Anne of Green Gables』(Lucy Maud Montgomery,1908)『赤毛のアン』シリーズの第1巻目「グリーンゲイブルズのアン」である本書を改めて読み直してみたのは、ある人から次のような疑問をぶつけられたからだった。 第5章でアンが自分の身の上を語りながら「トマスの小母さんはあたしを牛乳で育ててくれましたの。あのねえ、あたしにはわからないんですけれど牛乳で育った...

  5. 『妻は二度死ぬ』(ジョルジュ・シムノン、訳=中井多津夫、晶文社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『妻は二度死ぬ』(ジョルジュ・シムノン、訳=中井多津夫...

    『Les Innocents』(Georges Simenon, 1972)主人公のジョルジュ・セルランはパリ有数の宝石デザイナー。サントノレ通りの有名宝石店で10年近く働いていたが、その店の店員だったブラシェに誘われてセヴィニェ通りにある宝石店の共同経営者となった。資本を提供したブラシェの方が主役だったことは言うまでもないが、ブラシェは宝石店を回って注文をとることが仕事で、セヴィニェ通りの...

  6. 『パリで待ち合わせ』(デボラ・マッキンリー、国弘喜美代、早川書房) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『パリで待ち合わせ』(デボラ・マッキンリー、国弘喜美代...

    『That Part Was True』(Deborah McKinlay)本書の主人公は、アメリカに住む50回目の誕生日を目前に控えたジャックと、イギリスの片田舎で暮らす46歳のイヴ。ジャック(ジャック・クーパー)はアメリカに住むベストセラー作家だが、最近はスランプ状態である上、妻との別れ話が進行中。イヴは強権的な母親ヴァージニアに押さえつけられて育ち、その母親のせいで夫には逃げられ、一人...

  7. 『死の翌朝』(ニコラス・ブレイク、訳=熊木信太郎、論創社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『死の翌朝』(ニコラス・ブレイク、訳=熊木信太郎、論創社)

    『The Morning After Death』(Nicholas Blake、1966)舞台はハーバード大学がモデルと思われるガボット大学。登場するのはガボット大学の教授をはじめとする大学関係者たち。主要人物は以下の通り(登場順)。*ナイジェル・ストレンジウェイズ……イギリス人の私立探偵。客員研究者としてガボット大学ホーソン・ハウスの寄宿舎に滞在中。*チャールズ・ライリー……アイルランド...

  8. 『バーチウッド』(ジョン・バンヴィル、訳=佐藤亜紀・岡崎淳子、早川書房) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『バーチウッド』(ジョン・バンヴィル、訳=佐藤亜紀・岡...

    『Birchwood 』(John Banville、1973)舞台はアイルランド。語り手は長い不在のあとでかつて住んでいた屋敷バーチウッドに戻ってきたガブリエル・ゴドキン。「ひとはあるがままを覚えていると思い込んでいるが、実のところ未来まで持ち越せるのは、ありもしない過去を造り上げる断片でしかない。(中略)輝く夏の朝、屋敷の部屋には素早く静かな警戒感が漲り、玩具やティーカップは前夜のままな...

  9. 『あるロマ家族の遍歴』(ミショ・ニコリッチ、訳=金子マーティン、現代書館) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『あるロマ家族の遍歴』(ミショ・ニコリッチ、訳=金子マ...

    『und dann zogen wir weiter 』(MišoNikolić)本書の元となっている原書は『そしてわれわれは旅をつづけた~あるロマ家族の遍歴~』(1997)と『放浪者~あるロムの歩んだ道~』(2000)の2冊で、いずれもオーストリア・ドイツ語で書かれたもの。著者は1941年に生まれ、ベオグラード市北端にあるロマ居住区で青年時代を過ごし、のちに難民としてウィーンに定住した。1...

  10. 『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(レイチェル・ジョイス、訳=亀井よし子、講談社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(レイチェ...

    『The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry』(RachelJoyce)主人公のハロルドは定年退職して半年の65歳の男。学もなく引っ込み思案の性格だが、青年期に一瞬輝いたときに美人の妻モーリーンを得た。そして生まれた男の子デイヴィッドは大変な秀才で、青年期になるとハロルドの手の届かないところに行ってしまう。いい父子関係が築けないハロルドに失望した妻もハロルドを...

  11. 『この素晴らしき世界』(ペトル・ヤルホフスキー、訳=千野栄一、集英社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『この素晴らしき世界』(ペトル・ヤルホフスキー、訳=千...

    『Musíme si pomáhat』(Petr.Jarchovský)原題の意味は「我々はお互いに助け合わなければならない」。翻訳は千野栄一が未完成のまま他界した後、パートナーである保川亜矢子(3章以降)と娘である千野花江(2章)によって完成された。(したがって訳者名は3人の名を併記すべきだが、ブログの制約のため上のような表記になったことを訳者と出版社にお詫びする。) さて、本書は2012...

  12. 『書店主フィクリーのものがたり』(ガブリエル・ゼヴィン、訳=小尾芙佐、早川書房) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『書店主フィクリーのものがたり』(ガブリエル・ゼヴィン...

    『The Storied Life of a J.Fikry』(GabrielleZevin)表紙裏の紹介文はこんな具合になっている。その書店は島で唯一の、小さな書店――偏屈な店主のフィクリーは、来る日も来る日も、一人で本を売っていた。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれ、またある日、書店の中には女の赤ん坊がぽつんと置かれていた。フィクリーはこの子を育てる決心をする。す...

  13. 『いないも同然だった男』(パトリス・ルコント、訳=桑原隆行、春風社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『いないも同然だった男』(パトリス・ルコント、訳=桑原...

    『Le garçonqui n’existait pas』(Patrice Leconte)本作は『髪結いの亭主』などで知られるフランスの映画監督ルコントによる4作目の小説である。「本は本、映画は映画だ」と言う作者は「日本語版に寄せて」という文で次のように読者に語りかけている。読者の皆さんが手にされているのは私の最新の小説です。常識はずれで、突拍子もない恋愛物語、決して映画にはなり得なかった...

  14. 『歳月』(鄭智我、訳=橋本智保、新幹社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『歳月』(鄭智我、訳=橋本智保、新幹社)

    『봄빛』(정지아)原題は「春の光」。1965年に生まれ、『パルチザンの娘』で文壇デビューした作家による短編集である本書には8つの作品が収録されている。個人の人生に食い込んだ現代史の桎梏を基調にして、人生の最後の段階に至った人々と、彼らに振り回されたり優しく見守ったりする人々の作り出す情景を描いた作品が多い。*風景――主人公は還暦を過ぎた男。村の中心部から遠く離れた山中で、100歳近い母親と二...

  15. 『女たちのなかで』(ジョン・マクガハン、訳=東川正彦、国書刊行会) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『女たちのなかで』(ジョン・マクガハン、訳=東川正彦、...

    『Amongst Women』(JohnMcGahern)舞台はアイルランドの田園地方。登場するのはグレートメドーと呼ばれる家に住む家族で、アイルランド独立戦争の闘士だったモランが専制君主のように君臨している。そしてマギー、モナ、シーラの三人娘と末っ子のマイケル、そして後妻のローズが、気性が激しく気分屋でもあるモランを上手に立てて暮らしている。たとえば、働き者で体力のあるモランは家族にも同様...

  16. 『ぼくが逝った日』(ミシェル・ロスタン、訳=田久保麻里、白水社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『ぼくが逝った日』(ミシェル・ロスタン、訳=田久保麻里...

    『Le Fils』(Michel Rostain,2011)本書はそのユニークなタイトルに惹かれて手に取ってみた。そして読み始めたとたんに、「昼日中から毎日必ず泣けてきて、それが五分でやんだり、十分ずつ三回くりかえしたり、一時間ぶっ通しだったりする親父」にでくわした。これだけでこの作品は父親を残して「逝って」しまった息子が語る物語だとわかる。原題は『息子』であるが、本書のタイトルの方がずっと...

  17. 『彫刻家の娘』(トーベ・ヤンソン、訳=冨原真弓、講談社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『彫刻家の娘』(トーベ・ヤンソン、訳=冨原真弓、講談社)

    『Bildhuggarens dotter』(Tove Jansson)本作は『ムーミン』でおなじみの作者が綴った自伝的子ども時代の物語。作者の父親ヴィクトル・ヤンソンはヘルシンキの公園でもその作品が見られるという著名な彫刻家で、母親も本書に「造幣局に切手の絵を描きに行く」というくだりがあるようによく知られた挿絵画家だったようだ。そしてこの芸術家一家は1年のうち4ヶ月を小さな島で過ごすのが習...

  18. 『オリエント急行戦線異状なし』(マグナス・ミルズ、訳=風間賢二、DHC) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『オリエント急行戦線異状なし』(マグナス・ミルズ、訳=...

    『All Quiet on the Orient Express』(MagnusMills, 2003)著者は1954年イギリスに生まれ、イギリスやオーストラリアで様々な臨時雇いを転々とした後、ロンドンでバスの運転手となる。1998年に『フェンス』で文壇デビューし、デビュー後もバスの運転手を続け、後に郵便配達人に転職。現在は執筆に専念しているという(表紙裏にある紹介文より)。本書は上記のよう...

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