翻訳書のタグまとめ

翻訳書」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには翻訳書に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「翻訳書」タグの記事(18)

  1. 『椅子取りゲーム』(孔枝泳、訳=加納健次・金松伊、新幹社、2012) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『椅子取りゲーム』(孔枝泳、訳=加納健次・金松伊、新幹...

    『의자놀이』(공지영)本書の前書きで著者は「初めて文学ではない本を書いた」と言っている。すなわち本書は、は韓国で影響力のある作家の一人である著者によるルポルタージュであり、残酷な「椅子取りゲーム」の犠牲者たちと痛みを共にした著者の「史実エッセー」である。きっかけは2011年にツイッターで知ったある出来事だった。2月26日の朝、サンヨン自動車無給休職者の父親(44歳)が死んでいるのを17歳の息...

  2. 『八月の日曜日』(パトリック・モディアノ、訳=堀江敏幸、水声社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『八月の日曜日』(パトリック・モディアノ、訳=堀江敏幸...

    『Dimanches  d’août』(Patrick Modiano, 1986)物語はこんなふうに始まる。「とうとう彼がこちらに目をやった。ニースのガンベッタ大通りに足を踏み入れた辺りだった。彼は革のジャケットやコートを売る露天の前の、お立ち台に立っていた。私はその売り口上に耳を傾けている人だかりの、最前列に滑り込んでいた。私を見ると、口調はあの露天商特有のなめらかさを失って、ずっと淡泊...

  3. 『鳥たちが聞いている』(バリー・ロペス、訳=池央耿・神保睦、角川書店) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『鳥たちが聞いている』(バリー・ロペス、訳=池央耿・神...

    『Field Notes』(Barry Lopez)サブタイトルにThe Grace Note of the CanyonWren(ミソサザイの装飾音)とある。本書には深く豊かな自然、自然に身をゆだねれば聞こえてくる音、そこから生まれる様々な思索が綴られた12の短編が収録されている。*鳥たちが聞いている――モハヴェ沙漠東部から海に向かった旅人。無謀な旅だったと絶望しかけたとき、水辺の鳥である...

  4. 『停電の夜に』(ジュンパ・ラヒリ、訳=小川孝義、新潮クレストブックス) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『停電の夜に』(ジュンパ・ラヒリ、訳=小川孝義、新潮ク...

    『Interpreter of Maladies』(Jhumpa Lahiri, 1999)著者は1967年ロンドン生まれのベガル系インド人。3歳で家族とともにアメリカに移住しており、実質的にはアメリカ人である(見た目は無敵のベンガル美人)。主要な作品として次のものがある。『その名にちなんで』(The Namesake, 2003)、『低地』(The Lowland, 2013)、『べつの言...

  5. 『賢者の贈り物』(O・ヘンリー、訳=小川高義、新潮社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『賢者の贈り物』(O・ヘンリー、訳=小川高義、新潮社)

    『The Gift of Magi』(O. Henry)読書会「かんあおい」2017年4月の課題図書。本書はO・ヘンリーの381の短編から数十編を選んで3冊にまとめた「O・ヘンリー傑作選」の第1集で、16の短編が収録されている。O・ヘンリー作品の舞台は主にニューヨークのハドソン川とイースト川に挟まれたマンハッタン、時代は20世紀初頭である。作品の特徴はどんでん返し(twist ending)...

  6. 『冬の灯台が語るとき』(ヨハン・テオリン、訳=三角和代、早川ポケットミステリー) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『冬の灯台が語るとき』(ヨハン・テオリン、訳=三角和代...

    『Nattfåk』(Johan Theorin, 2008)原題の意味は「夜のブリザード」。作者は1963年スウェーデンのイェーテボリで生まれたジャーナリスト・作家。本書はデビュー作『黄昏に眠る秋』で始まるシリーズの第2弾で、舞台はバルト海に浮かぶエーランド島という細長い小島。エーランド橋によって本土のカルマルと繋がっているが、昼はバルト海の絶景、夜は灯台の光が隣人、という辺鄙な所である。物...

  7. 『アーサー王最後の戦い』(ローズマリ・サトクリフ、訳=山本史郎、原書房) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『アーサー王最後の戦い』(ローズマリ・サトクリフ、訳=...

    『The Road to Camlann』(Rosemary Sutcliff)本書は児童向け歴史小説で知られるサトクリフによる大人向けの歴史小説「サトクリフ三部作」の三巻目である。第一巻『アーサー王と円卓の騎士』と第二巻『アーサー王と聖杯の物語』も同じ原書房から出版されている。ところでこの本を読んだのは、『忘れられた巨人』の主要キャラクターの一人であるガウェインについて知るためだった。さて...

  8. まる さんかく しかくのバッグの翻訳本のお知らせ - dekobo

    まる さんかく しかくのバッグの翻訳本のお知らせ

    雨の週末。車で移動しながらあちらこちらで満開の桜を観ました。ほんと、桜のアーチ、素敵ですよね。毎年この時期だけのお楽しみ。期限限定だからかな、散り始めると寂しく切なくなりますね。まる さんかく しかくのバッグの本が繁体字(台湾)に翻訳されました。海外出版社:雅書堂文化事業有限公司バッグを4点ご紹介させていただいた共著本。その中から本には掲載されていないサイズ違いのバッグを出版記念として1da...

  9. 『チェンジ・ザ・ネーム』(アンナ・カヴァン、訳=細美遥子、文遊社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『チェンジ・ザ・ネーム』(アンナ・カヴァン、訳=細美遥...

    『Change the Name』(Anna Kavan, 1941)物語の始まりは1912年のイングランド中部。主人公は女学校卒業を控えた17歳の少女。本書の主人公は、多くの女性たちが家に縛られて生きるしかなかった時代に、そういう生き方を拒否して特異な生き方を選んだ女性である。あるいは、彼女は特異な生き方を「選んだ」わけではなく、そんな生き方しかできなかった、といったほうが正確かも知れない...

  10. 『ミラード』(ラフィク・シャミ、訳=池上弘子、西村書店) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『ミラード』(ラフィク・シャミ、訳=池上弘子、西村書店)

    『Milad』(Rafik Schami, 1997)物語はダマスカスの大学生が行き倒れの老人ミラードから聞いた「ミラードの身の上話」という形になっている。夏になると山の中にあるマルーラ村に現れては子どもたちの人気をさらっていたミラード。男たちは笑いものにし、女たちは彼が腹を立てることを妙に怖れていたミラード。そのミラードの嘘か誠か、夢か現か見紛う奇想天外な物語が、「千夜一夜」ならぬ八夜にわ...

  11. 『美しい子ども』(編=松家仁之、新潮クレストブックス) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『美しい子ども』(編=松家仁之、新潮クレストブックス)

    「新潮クレストブックス創刊15周年企画」と銘打ち、11の短編集から選んだ12作品を収録したアンソロジー。収録作品は以下の通り。『非武装地帯』(アンソニー・ドーア『メモリー・ウォール』より、訳=岩本正恵)『天国/地獄』(ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』より、訳=小川高義)『エリーゼに会う』(ナム・リー『ボート』より、訳=小川高義)『自然現象』(リュドミラ・ウリツカヤ『女が嘘をつくとき』より、訳...

  12. 『植物たちの私生活』(李承雨、訳=金順姫、藤原書店) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『植物たちの私生活』(李承雨、訳=金順姫、藤原書店)

    『식물들의 사생활』(이승우、1999)/『Private life of plants』(lee Seung-U)語り手のキヒョンが車で移動しながら街の女を物色する場面から物語は始まる。母が兄のウヒョンを背負って娼婦のところに連れて行くのを見かねて、語り手が自分でやることにしたのだった。というのも語り手には、兄が足を失い、生きがいであった写真を失い、恋人のスンミまで失う、というすべての不幸...

  13. 『イザベルに ある曼荼羅』(アントニオ・タブッキ、訳=和田忠彦、河出書房新社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『イザベルに ある曼荼羅』(アントニオ・タブッキ、訳=...

    『Per Isabel Un Mandala』(Antonio Tabucchi, 2014)物語は語り手が時間つぶしのためにカフェに立ち寄ったところから始まる。ビリヤードに興じていた老人が、居合わせたみんなから有り金を巻き上げたあと、語り手に話しかけてくる。ゲームをやるか? 妙ななまりがあるがどこの生まれだ? 名前は? こんな所で何をしている?と。語り手は答える。おおいぬ座のシリウスから来...

  14. 『聖ペテロの雪』(レオ・ペルッツ、訳=垂野創一郎、国書刊行会) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『聖ペテロの雪』(レオ・ペルッツ、訳=垂野創一郎、国書...

    『ST. PETRI-SCHNEE』(Leo Perutz, 1933)物語の語り手の名はアムベルク。1932年1月25日にヴェストファーレンの小さな村モルヴェーデに村医として赴任した。語り手を出迎えた元ロシア侯爵で今は領地管理人のアルカジイ・プラクサティンは、語り手をまず林務官の家に案内する。そこには語り手を村医として採用したフォン・マルヒン男爵の娘エルジーが預けられていて、少し前から病に...

  15. 『ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代』(ビアンカ・ランブラン) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代』(ビアン...

    『MÉMOIRES D’UNE JEUNE FILLE DÉRANGÉE』(Bianca Lamblin,1993)訳=阪田由美子、出版社=草思社☆画像はサルトルとボーヴォワールゆかりのカフェ・ドウ・マゴ著者は1921年にポーランドでユダヤ人医師の長女として生まれている。翌年一家は反ユダヤ主義が高まるポーランドを離れてパリで暮らし始めたため、著者は自分をポーランド人ではなくフランス人だと思...

  16. 『冬の夜ひとりの旅人が』(イタロ・カルヴィーノ、訳=脇功、白水Uブックス) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『冬の夜ひとりの旅人が』(イタロ・カルヴィーノ、訳=脇...

    『Se una notte d’inverno un viaggiatore』(Italo Calvino, 1979)(画像はちくま文庫)第1章は――あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている――という文で始まる。ここでは「あなた」は単に読者への呼びかけのように見えるが、やがて「あなた」がこの章の、そして全編を通じての主人公であることがわかって...

  17. 『猫は川辺で首をかしげる』(リリアン・J・ブラウン、訳=羽田詩津子、早川文庫) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『猫は川辺で首をかしげる』(リリアン・J・ブラウン、訳...

    『The Cat Who Went up the Creek』(Lilian Braun、2002)もと新聞記者で今は地方新聞のコラムニストであるクィラランが、持ち前の推理力で事件を解決するシリーズの24冊目。クィラランが飼っている雄のシャム猫のココは、あたかもクィラランの推理を助けるような行動を示すので「助手」ということになっている。一方、雌猫のヤムヤムはふつうに猫らしいふるまいをみせるだ...

  18. 『地平線』(パトリック・モディアノ、訳=小谷奈津子、水声社) - 晴読雨読ときどき韓国語

    『地平線』(パトリック・モディアノ、訳=小谷奈津子、水声社)

    『L’horizon』(Patrick Modiano, 2010)この著者の多くの作品と同様に、本作でもやはり主人公はパリのあちこちをさまよい歩く。主人公のボスマンスは、ふっと思い出の一つが脳裏に過ぎる度、一日のどんなときでもメモできるように、黒いモールスキンの手帳を上着の内ポケットに入れて持ち歩いている。手帳いっぱいに書き込んである記憶の断片をつなぎ合わせて、人生の岐路に立っていた年月の...

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