詩小説のタグまとめ

詩小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには詩小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「詩小説」タグの記事(38)

  1. 「蛇の抜け殻」 - 近藤明子の道々日記

    「蛇の抜け殻」

    蛇が茅葺屋根にいたという大きな腹をしていたということりがいなくなった丸呑みにされたのだろう街中のビルでは三、四階はあろう高い屋根の上に蛇が息を潜めて生きていることりを狙って蛇の抜け殻があった死んだわけではないのだ抜け殻になっただけであるその生身はきっとどこかで生きながらえている帰り際小さな蛇が道を横切っていた脱皮した蛇ではなく魂だけのまだ生まれたてのような細く小さな体をくねらせて草薮に消えていった

  2. 白鴉と黒い子猫と白黒の子ヤギ - 近藤明子の道々日記

    白鴉と黒い子猫と白黒の子ヤギ

    黒い子猫が道を横切った日白鴉がスクリーンに映し出されて歌っていた何かの萌しのように白黒の子ヤギが道端の草を食んでいた白と黒が混じり合う時緑の恵みの時を迎えるように大雨ののちの嘆きの後の小さな萌しを見るようにただそこにあった

  3. 「桜桃の味」を忘れないように - 近藤明子の道々日記

    「桜桃の味」を忘れないように

    「桜桃の味」を忘れてしまっていた。アッバス・キアロスタミの映画。死に場所を探して、死を下すものを探して回る男の話。はげ山の坂道の途中に穴を掘って、そこに横たわる男。そこから夜が更けていくのを眺めて、返事をしなかったら、穴に土をかけてくれるものを、朝まで待つために。その嘆き。は、ひっそりと、生きているように見えながら、その実、死んでいるものを作る剥製屋が土をかけに来るのを待つために。奥底に寝転...

  4. 「蛇の疑問」 - 近藤明子の道々日記

    「蛇の疑問」

    昨日のこと。作業場にて、杉皮の束を作るために軽トラックの置いてあるところから杉皮の置いてある奥の方に歩いて行こうとしている時。坂道の途中で、蛇が腹を見せて息絶えていた。はてなまーくのように肢体を曲げて、全身全霊の疑問がとぐろを巻いているように、そこにあった。はげしい雨が降り出した。携帯からも、地域の放送からも、警戒警報が鳴り響いた。子供の頃、父親の仕事の関係で暮らしていた、イランで初めて聞い...

  5. 露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草 - 近藤明子の道々日記

    露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草

    露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草屋根をぬう縄ははりなわというが、羽茂町小泊では、はりなわを作った後、はざに張って伸ばしておく。使う時に伸びないように、伸びるだけ伸ばしておく。水をつけたりすると効果があるという。真野町浜中では庚申(かのえさる)の夜、てなわをより、とっておき、棟をくるむ時に使うと良いという。その時、必ず水むすびにしなければならない。角(つの)結びだといけない...

  6. 茅葺屋根廻り - 近藤明子の道々日記

    茅葺屋根廻り

    今日は雨で現場の仕事ができずかつて親方と先輩方が仕事をされてきた茅葺屋根を拝見しに伺う親方や先輩方がされていたとは知らないまま見ていた茅葺屋根が多く愕然とするいつもそばにいるだけで癒されていたものを作ってきた方々でありそこに住む人を守る仕事でありそこに住む人も守り続けている暮らしを支え続けているのであるいいものを見せていただき残していただき心から感謝する見てみたいと思っていた老松神社も今日拝...

  7. 傷口 - 近藤明子の道々日記

    傷口

    父母の家のるーふばるこにいに亀裂が入りその透明な亀裂の穴埋めに透明な撥水性のテープを貼りに行くも姉夫婦が貼ってくれていたものだから雨漏りはしていなかった見えない地震の亀裂のように雨水だけが教えてくれる見えにくい傷口は消えることなく雨水と太陽の熱に剥がされないように傷口を塞いでいた

  8. 段差 - 近藤明子の道々日記

    段差

    右半身不随の父段差を超えて廊下を歩くこの段差の山の上に滑りにくいマットを敷くと歩きやすいけんと言いながら山を越える店の中に入る時も二十センチの段差があり左足から二十センチを超えていく後から右足がくっついていくそうして最後にはたどり着くのだおもいを持ち越して

  9. 杏ジャム - 近藤明子の道々日記

    杏ジャム

    久しぶりおやすみの朝目がさめきらないまま熟れきった杏で杏ジャムを作った灰汁を取りふつふつ煮詰まってきた杏は種だけが魂のように杏の海を浮遊していたがとろとろと溶けだした甘すぎないさんみ一体

  10. 長距離走者の - 近藤明子の道々日記

    長距離走者の

    今日 私は赤い鉄針を持って走っていたひたひたと走っているとどうしてもアラン・シリトーの長距離走者の孤独を思い出す癖がある刑務所にいるが早朝に走ることを特別に許された男の話走ることが 唯一 男の自由であったような話小学生の団体の中をすり抜けて走っていると男の子がわざわざ立ち止まって頑張ってくださあいと言った孤独とは程遠くまして短距離であったがなんだか心持ち体が自由であった

  11. 杏の木のしたには - 近藤明子の道々日記

    杏の木のしたには

    杏の木のしたには丸々とした杏が転がっていた拾って皮のまま食べたほのかに酸っぱい実の後から日に照らされた甘みがざらついた皮に張り付いているのを口にほおばりながら考えていたアフリカ出身の方はりんごは種まで食べるとお聞きした後のことなぜ我々は皮をむくのか皮をむくようになったのか考えていたそのままの魂の美味しいところをべろりと剥がしているようなそのままの魂の種を吐き出してきたような我々であったがそれ...

  12. 黒と赤と - 近藤明子の道々日記

    黒と赤と

    ラーメンを先輩方と食べに行った 焦がしニンニクの入った黒をいただく赤は辛いというそういえば現場からの帰り際道の向こうで交通規制がかかっていたでかいトレーラーがUターンをしていた赤い消防車が集まっていた火事を捉えようとカメラが来ているようだった黒煙は見えなかったけれど駆けつけたサイレンの音は現場にも聞こえていた以外と近くであったことに驚く高速から赤いランプがくるくると回っているのが見えた黙々と...

  13. こじ開け - 近藤明子の道々日記

    こじ開け

    こじ開けでこじ開けたヨシの奥には竹のありみちひもをとおしみちひもでみちぎをしっかりと男結びで結びつけるため一つ一つの繰り返しが一つの屋根を作り一つのうちを作る一つが全てに全てが一つになるというのはそういうことなのかもしれない一つ一つで成り立っていくものそういうこうとに心血を注ぐこと

  14. 「カラスと差しヨシ」 - 近藤明子の道々日記

    「カラスと差しヨシ」

    初めて引き出しもののカラスを使いヨシを引き出した。それから、差しヨシをした。嬉しかった。最初の一歩であった。黒い烏が久しぶりにやってきて近くでないていた。なんだか余計に嬉しかった。

  15. 「転倒・つまずきに注意」 - 近藤明子の道々日記

    「転倒・つまずきに注意」

    暗闇の中廊下を右足を引きずりながら歩いて転倒した父右足と右手から転がった右半身不随の父転倒・つまずきの可能性あるところ足元・手元注意と言う文言を一日の注意事項として毎日書き続ける現場の中父の現場において一日の注意事項が暗闇の中つまずいたあと一年は生きるか否か父は電話の向こうの暗闇で笑いながら言うあなたは暗闇でもつまずいても笑いながら生きてきたのだからその暗闇の重みに耐えられるように転倒・つま...

  16. 沢蟹の横歩き - 近藤明子の道々日記

    沢蟹の横歩き

    雨の中 杉皮の作業を終えて 休み中沢蟹 足元 横歩き 両手鋏のこの蟹の触覚のような目ん玉のこちらを向いて横歩き杉皮切った鋏ほどでかくはないがなかなかの挟み具合の鋏もちさわさわ 目の前 横歩き雨つぶ 避けて 横歩き沢蟹と目が逢うたのだ雨の中  

  17. 骨と肉体 - 近藤明子の道々日記

    骨と肉体

    骨になる前に肉体を動かしていく方が良い骨だけでは動けなかったものが動き回れるようになったのは肉を持ったからでもあり動き回るばねを持つ肉こそが骨を守り続けていたのだそれでも聞く耳をもたず骨になるまで嘆くものよあなたもそろそろ嘆き疲れはてたであろうが最後まで骨の髄が空になるまで骨になるまでカラカラと嘆き続けるのだろうが骨はもう自らの意思で動きはしまいただそこで掘り起こされるのを待っているだけなのだ

  18. 竜巻のような - 近藤明子の道々日記

    竜巻のような

    煙風巻きあげ渦巻き舞い上がる 竜巻のようなものを見たまひる鳶が丘の上を舞いながら渦を巻いていた皆がめを回すようなめくるめくまひるの暑さだ

  19. 七島藺(シチトウイ) - 近藤明子の道々日記

    七島藺(シチトウイ)

    七島藺(シチトウイ)は庶民のものであったという今は行き渡るほどなく貴重なものになったという七島というのはトカラ列島のことだという藺草(イグサ)の仲間ではあるが柔道の畳にも使われるほど丈夫であるという比較的暖かい場所で育つもので沖縄などではマングローブの近くにも生えているという暑い日差しにさらされて強度を持つようになったのだろうか寒いところの木々草々は美しくするりと偲びながら立っているような暖...

  20. ささ葺きの家 - 近藤明子の道々日記

    ささ葺きの家

    ささ葺きの家があるというささで葺くということを知らなかった茅 よしに限らずいろいろな素材を葺くことでいい塩梅のところを手探りしながら今の形になっていったのであろうことが想像できる

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