詩小説のタグまとめ

詩小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには詩小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「詩小説」タグの記事(43)

  1. 茅の旅と帽子猫のお迎え - 近藤明子の道々日記

    茅の旅と帽子猫のお迎え

    一日 片付けみちぎや足場板や茅を運ぶのも慣れてはきたが肩に食い込む長いみちぎの重さがひりひりしてくるあんまり長いので透明な重りと見えない重い荷を天秤にかけているようなそんな気分になる一輪車で運ぶバリカンで刈られた茅もちくちくするプラスチックの輪のようにてかり隙間を埋めるだけ埋めて容赦なく重い男も女も関係なく重い荷物を運ぶのはいい屋根に登って遠くを見ながら目の前の茅を屋根葺きできたらなおいい湯...

  2. 「帽子猫と蝶々とセピアと」 - 近藤明子の道々日記

    「帽子猫と蝶々とセピアと」

    帽子をかぶり続けている猫がいた。遠くからいつもこちらを見ていた。近づくと帽子は猫の毛でできていた。と言うよりも、猫の毛の模様なのであった。いつも一階の窓のサッシをそろりと暖簾をかき分けて入るように家に入っていく。家に帰ったからといってただいまを言いながら帽子を脱ぐことはないだろうが。土足で入ることなく裸足でそろりと入っていく。帽子猫が今日も駐車場の横の花壇に座って待っている。何かを待っている...

  3. スケッチ - 近藤明子の道々日記

    スケッチ

    スケッチをしなさい。構造が分かるから。Nさんに言われた。描いてみた。そのものの全てではないけれど、そのものを線で愛でるように描く。そうして、いつか、その形を作り上げていくのだ。いろいろな形を描く。いろいろな角度から。いろいろな線で包み込みながら愛でるように。

  4. 心を失わないようにするために - 近藤明子の道々日記

    心を失わないようにするために

    心を失わないようにするために例えば水たまりの水を流すように溜まったものを膿むのではなく頭上から落ちてきた一本の茅をすくい上げるように集めること例えば天上から雷が落ちてきた震音を聞いてもどこに落ちたかわからないように私たちは肌で感じながら生きてはいたが知らない世界がつながっていくように赤い太陽が沈む頃家に帰り着くのだ山の中にいながら山の向こうを見るように奥の奥をのぞむものなのだ

  5. 陰陽の時 - 近藤明子の道々日記

    陰陽の時

    満月の夜が美しかった。次の朝。陽の登る時を見た。それから、陽の暮れる時を。山の向こうから登る陽と山の向こうに暮れる陽とを。殊の外、美しかった。忘れられない陽である。

  6. 「解かれた束」 - 近藤明子の道々日記

    「解かれた束」

    報道の束が解かれ報道が束になって押し寄せていたときペットボトルと線香の束は解かれ波に乗って押し寄せてくる夢を見た煩悩の二つ手前のゴミになった空洞の報道と湿って煙も立たない祈りのようで

  7. 『美しい星』と「円盤」 - 近藤明子の道々日記

    『美しい星』と「円盤」

    『美しい星』を見ていた。もっとも、三島由紀夫の書いた『美しい星』の方であったが。「円盤」の目撃情報が昔から多々あったという、千貫森を抜ける道すがらの夜に、いわゆる「未確認飛行物体」なるものを、自分の肉眼で見てからというもの、度々、「磁場」の特異性における「時空間の底の抜けた状態」のようなものがあるところには、そう言ったものが浮遊する可能性はなきにしもあらずではないか。と思うようになった。三島...

  8. 「子供の頃の自分」 - 近藤明子の道々日記

    「子供の頃の自分」

    子供の頃の自分にあったことがあるか。と、不意に、本当に不意に、道を歩いていると、女の人に聞かれた少女がいた。少女は、本当のところ、家の窓から覗くように、自分の子供の頃にあって、二人で一人のように、親子のように、目の前で肩を組み歩いていく似姿、もっとも凸凹ではあったが、を見たことがあった。が、その女の人が、そのことを知っていて聞いているのか、知らずに聞いているのか、気になったので、本当のところ...

  9. 「六年」 - 近藤明子の道々日記

    「六年」

    六年たったのだ。八百屋でイチゴを買っていた時に、起こっていた東日本大震災から。最初に爆発の話を聞き、それから尋常ではない津波が押し寄せてきたということを知った。父がちょうど、私の家に来ていた。行くあてがない半身不随の父であった。母のいるところへは、いけない様々な事情もあった。父は言うなれば拠り所のない人であった。いや拠り所はいくつかあったのだが、そのどれにしても、終の住処ではなかったというこ...

  10. 「蝶よ蛾よ」 - 近藤明子の道々日記

    「蝶よ蛾よ」

    窓のすぐ近くのカーテンにいたセミのような蛾。あれは、ひぐらしに寄生するというセミヤドリガだったのだろうか。セミのようでセミではない、卵から幼虫、蛹、成虫へと完全変態を遂げた、セミの抜け殻ではなくセミそのものを取り込んだもの。あるいは、飼われていたカイコガが、奇跡のように煮られることなく、吐いた絹の繭を身ぐるみ剥がされることなく、自分で繭の殻をつきやぶり、這い出てきて、そこにいたのだろうか。友...

  11. 宮崎滔天の夢は儚く散りて - 近藤明子の道々日記

    宮崎滔天の夢は儚く散りて

    宮崎滔天の夢は儚く散りて玄洋社記念館にあった孫文の書も何処にか行かん日本に助けを求めしものをかくまいし者たちへの答えとは冷めた仕打ちであったとはみようとはせず知らぬふり漢の文をば捨てたとはいえず息衝きあるものを生かしてあるだけのことであれ大東亜戦争時のその後の東日本大震災時執拗に尖閣狙った中国のものにはだまりこむばかり売国奴には呆れ果て信用できず何もせず開け渡せばいいというものたちの気色の悪...

  12. 「茅葺への道」 - 近藤明子の道々日記

    「茅葺への道」

    昨日は1日かけて、自分だけ先に仕事場近くに移住するための家を拝見しに行った。子供達と夫は自由意志で、学びの場とも近しい方にいるということで、しばらくは行ったり来たりの家族生活となるであろうが、いずれにせよ、それぞれ自立していくものでもあるので、それが少しばかり早まったというだけであろう。子供達への学費も生活費も賄うためのものなので、それも、含めての、それぞれの自立が必要ではあった。彼らも自分...

  13. 準備 - 近藤明子の道々日記

    準備

    うろちょろしたり考えたりする準備のための準備いつか行った場所もこれから行く場所になる準備のための準備健康診断も生活用品も準備のための準備書類作成も書類手配も準備のための準備次の次の次にもつながっていく準備のための準備

  14. 当時の三島と白蟻の巣と - 近藤明子の道々日記

    当時の三島と白蟻の巣と

    たまたま、ばあばのお見舞いの帰りに最近できた古本屋に行くと、三島関連の本が2冊あったので、手に入れた。当時の三島を知る人の声を聞くということは貴重である。三島に対するレクイエム、あるいはお別れの言葉のように読んだ。一つは筋肉つながりの無邪気な健全さで綴った今村氏のもの。もう一つは空想・妄想ではあるが肉感的な三島を描いて見せた武智鉄二氏のもの。前者は自身の体験に即したもの、陸上からボディビルへ...

  15. 「茅葺への道」 - 近藤明子の道々日記

    「茅葺への道」

    チェーンがなかなかつけられなかった。店でつけ方の練習をしていたのだが、いざ、実際に使う段になると、思うようにはつけられないようだった。私も、出来うる限りの事をしようと、反対の車輪に、昔、子供を妊娠している時に阿蘇の雪山に遭遇し、チェーンをつけた時よりは、進化しているチェーンのつけやすさであったが、なんとか、友達の力を借りてつけることができたが、約束の時間が迫っていた。急いで車を出してくれた友...

  16. 「茅葺への道」 - 近藤明子の道々日記

    「茅葺への道」

    アマヤマ草庵さんの夜に、ガラス戸をそおっと開けてみた。外と内を隔てていたガラス扉一枚の膜の違いは、ぼやけていた寒さが一気に寒さに支配される状態であった。外と内を同時に感じられる肌感覚を持ち得る空気の冴えた寒さではあったが、そのガラス一枚の大きな落差に愕然とする。一枚ガラスの奇跡の透明さは寒さや風を見せてはいたが、ある程度は、弾いていたのだった。友達はその寒さにあえて身を晒すように、庭に出てい...

  17. 「茅葺への道」 - 近藤明子の道々日記

    「茅葺への道」

    茅葺屋根の古民家農家のアマヤマ草庵さんの夜は静かであった。この日は、近くの夜明温泉の薬湯に浸かった。茶色く色づいたお湯にチリチリしてくる体の細部と透明な滑らかなお湯に交互に浸かった。友達はここいらのお湯を探索しており、もっと、奥まで今度行ってみようという。女子会の方々ともいつか風呂に行くつもりだと友達は言った。その日の昼に、友達が近所のおばあちゃんと女子会をしているというのでお邪魔した際に頂...

  18. 「茅葺への道」 - 近藤明子の道々日記

    「茅葺への道」

    茅葺屋根を作りたい一心で、阿蘇の茅葺工房さんともお付き合いのあり、福岡の自宅からもより近い奥日田美建の三苫社長さんと市役所の中島さんを通じて茅葺に携わることができるようお話をさせていただくために、日田に来ていた。その前に、茅葺に住むということはどういうことかを体で確かめるために、日田にある茅葺の古民家に泊まりに来ていた。その夜から、雪が積もると予想されていたので、少しでも近くにいた方が足元を...

  19. 「誕生日から」 - 近藤明子の道々日記

    「誕生日から」

    彼女の誕生日から始まったのは、時空のずれ、あるいは時空のつながりであった。彼女の日記には一月二十五日が彼女の誕生日だということが書いてあった。私は彼女の誕生日から、始まったある行為について、彼女の影響を受けているように感じた。彼女の日記の中をたどって生きているようにさえ思えたのだ。最初は、彼女よりも年寄りであったのが、いつの間にか、彼女は私を追い越して50歳になっていた。彼女と私が同じ年の時...

  20. 「統合失調症あるいは幻覚という病についての再考」 - 近藤明子の道々日記

    「統合失調症あるいは幻覚という病についての再考」

    私は、精神医学に貢献するべく日夜研究にいそしんでいる一科学者に過ぎないものである。ところで、先日、私があった男性について、この日記に、書き記しておこうと思う。この事例を覆す、というより、「幻覚」とは一体なんであるのかということを、今一度、再考する機会となったこととして。彼は、私の真っ白な研究室に訪ねてきた、壮年期の男性であった。髪がなく、目だけが異様にギラギラと光っている男であった。もちろん...

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