詩小説のタグまとめ

詩小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには詩小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「詩小説」タグの記事(37)

  1. ご安全に世界夫人よ - 近藤明子の道々日記

    ご安全に世界夫人よ

    「さようなら世界夫人よ」ヘルマン・ヘッセ 植村敏夫訳 作曲・編曲 Pantax's World世界は がらくたの中に横たわり かつてはとても愛していたのに 今 僕等にとって死神はもはや それほど恐ろしくはないさ さようなら世界夫人よ さあまた若くつやつやと身を飾れ 僕等は君の泣き声と君の笑い声には もう飽きた 世界は僕らに愛と涙を 絶えまなく与え続けてくれた でも僕等は君の魔法には もう夢な...

  2. どの手が作るか - 近藤明子の道々日記

    どの手が作るか

    どの手が作るかで茅葺が変わるとするならばただ見ているだけのものにあっちに行けというものの手よりも茅にのっかった小さなカエルを見つけて笑うものの手で生きているものそのままのものをそのまま愛でるものの手で作り続けていただきたいいたずらに煽られきょうそうで追い立てられて作るよりも丁寧にいきて作っていけるように作り続けていきたい

  3. さしよし - 近藤明子の道々日記

    さしよし

    雨風と太陽に削られていく時の再生をおこなうようにさしよしをするだんだんにまだらになるふるいよしあしとあたらしいよしあしさじかげんで平たくも固まりにもなるまるで我々のようにそこにおさまっていく時の束たちどうか一つ一つが連なって一つのものになるようにと祈るように丁寧に生きるようにさしよしをする

  4. 忘れることがないように - 近藤明子の道々日記

    忘れることがないように

    死神と出会って魅入られてしまった方は天上に行って幸せに暮らしていると美山の中野親方はおっしゃったそれでもなくなってしまった方を忘れることができないものたちは自分のやれることをやって生きて行くしかできない残されたものたちは心を亡くすことなく自分たちのできうることをすることでしか受け継いでいくことでしか報いることはできないなくなった方の意思を受け継ぎ守っていけるように心ある方々に出会えることで守...

  5. シゲさん - 近藤明子の道々日記

    シゲさん

    シゲさんが神奈川から助っ人にやってこられた。とても大きな方である。身長はもちろん、人間としても。とても繊細で優しくもあるが、仕事に関しては厳しいだんどりの鬼と化す職人さんでもある。茅の扱い方やみちぎに登る時の脚の踏ん張り方を教えていただく。私が雨の中、フラフラして滑り落ちそうであったらしく、見るに見かねて教えてくださったのだった。ありがたいことである。いろいろ、学ばせていただけることに感謝である。

  6. からすとこじ開けと - 近藤明子の道々日記

    からすとこじ開けと

    からす で よし を引き出し新しいよしを親方に手渡す少しずつでも先を見て進んでいけたらと思うこじ開けを使い二番鉾にしろ縄をかけみちぎに男結びで結わえることも先輩にさせてもらえるようになった少しずつでも先を見て進んでいけたらと思ううちに回って鉄針を取るアバカを竹に回すためにやらせてもらえないことよりもやらせてもらえる喜びの大きいこと教えていただいた方々に対する感謝となり自分のできることを広げて...

  7. 「風の波紋」 - 近藤明子の道々日記

    「風の波紋」

    「風の波紋」というドキュメンタリーにも出てくる茅葺の屋根改修にも関わっておられる写真家の高松さんが、さしよし補修をしている現場に偶然、足を運ばれて訪ねてくださった。自然に生きるということを実践されている方々で、自分の理想でもある。狭い世界に閉じこもり、いがみ合うようなことがしたくないのなら、いろいろな世界を見て、存分に、味わっていきたい。いつか尋ねてみたい。世界が少し広がった気がする。ありが...

  8. 茅葺と陶芸と - 近藤明子の道々日記

    茅葺と陶芸と

    星野村周辺を散策し、茅葺屋根やかつて先輩方が作られた屋根を見てきた。星野村にある原爆の火も拝見した。火は高いところにあり、遠くからしかそこに火があると気付かないくらいほのかな火であった。茅葺の先輩の森けんさんが屋根を葺いたという山本源太さんの窯にも寄らせていただいた。美味しいお茶と奥様のお手製の抹茶寒天の風味を源太さんの器が包んでいた。その全ての、手触り肌触りをも美味しくいただく。僕の星とい...

  9. 四十九日 - 近藤明子の道々日記

    四十九日

    四十九日が近くなり、盆でもあり、亡くなった先輩のお宅に皆さんと伺う。奥様と子供さんはいつも通りの日々を過ごしておられるようであったが、大きな存在をなくしたことは、ご家族にとっても、私たちにとっても、未だに受け止めきれないもののように思われた。写真の先輩は微笑んでおられるが、どこか上の方、遠くの方を見ているようで、もう、お話しすることも、教えていただくこともできない哀しみのようなものを置いて行...

  10. 「月蝕」 - 近藤明子の道々日記

    「月蝕」

    ハサミを入れる皮の入れ物の修理を個人でカバン作りをしている方に頼んでいた。汗で皮が溶け出したようにしてできた穴が鋲よりも大きくなった。地球を飲み込んだ影のように、ぽっかりとした見えない闇を作り出していた。月を蝕うような闇が底なしの穴を作っていくような夜に、人工の小さな太陽の光を溜め込んだようなコンビニエンスストアで待ち合わせをしていた。彼女はすでに来ていて、雑誌のところに立っていた。私は、ハ...

  11. 「稲の花」 - 近藤明子の道々日記

    「稲の花」

    稲も花が咲くときがあるのだという稲の花は白いというもう少しで花が咲くという花が咲くとき雨風はない方がいいという一つ一つの米に花が咲くとき愛し合うといい小さな実がつくとき白い実を一緒に食べればいい

  12. 「今年の蛍」 - 近藤明子の道々日記

    「今年の蛍」

    久しぶりに散歩をした。暗い夜道を歩いていると星がくっきりと見えてきた。山の星は近くに見える。しばらく歩いていると道端に今年初めての蛍を見た。この時期に見れるとは思ってもいなかった。光っては消えていくほのかな明かりにつられて立ち止まった。これからどうやって生きていけばいいのだろうか。心の中で蛍に尋ねてみたくなった。光っては消えていくほのかな明かりは何も言わずにただそこにいた。

  13. 「最後の試合に」 - 近藤明子の道々日記

    「最後の試合に」

    高校生最後の剣道の試合に臨んだ倅であった体が心を通り越して動くような気持ちが重心になっているようなそれでも体の動きは自由の中にあった一人抜き二人抜き切り込んでいくその体は自由そのものであった凄まじい風を作るような自由生の喜びの中 動き回るようなあそこまで自由に動けるようになった倅の凄まじい努力を思うと母は涙が自ずと出てきて止まらずいい試合であった面白い友と出会えて良き師に出会えて幸せな時をも...

  14. 「そこが抜ける」 - 近藤明子の道々日記

    「そこが抜ける」

    そこが抜けたのは、小走りで走った日のこと。古い板に自分の足を飲み込まれた。足が入った先には。刻刻の刃の欠けた鋸のような真っ暗な穴が口を開いていた。急いではことを仕損じる。今日、その穴をふさいでいただいた。焦らぬように、ゆっくりといこうという戒めのような新しいそこ。

  15. 「蛇の抜け殻」 - 近藤明子の道々日記

    「蛇の抜け殻」

    蛇が茅葺屋根にいたという大きな腹をしていたということりがいなくなった丸呑みにされたのだろう街中のビルでは三、四階はあろう高い屋根の上に蛇が息を潜めて生きていることりを狙って蛇の抜け殻があった死んだわけではないのだ抜け殻になっただけであるその生身はきっとどこかで生きながらえている帰り際小さな蛇が道を横切っていた脱皮した蛇ではなく魂だけのまだ生まれたてのような細く小さな体をくねらせて草薮に消えていった

  16. 白鴉と黒い子猫と白黒の子ヤギ - 近藤明子の道々日記

    白鴉と黒い子猫と白黒の子ヤギ

    黒い子猫が道を横切った日白鴉がスクリーンに映し出されて歌っていた何かの萌しのように白黒の子ヤギが道端の草を食んでいた白と黒が混じり合う時緑の恵みの時を迎えるように大雨ののちの嘆きの後の小さな萌しを見るようにただそこにあった

  17. 「桜桃の味」を忘れないように - 近藤明子の道々日記

    「桜桃の味」を忘れないように

    「桜桃の味」を忘れてしまっていた。アッバス・キアロスタミの映画。死に場所を探して、死を下すものを探して回る男の話。はげ山の坂道の途中に穴を掘って、そこに横たわる男。そこから夜が更けていくのを眺めて、返事をしなかったら、穴に土をかけてくれるものを、朝まで待つために。その嘆き。は、ひっそりと、生きているように見えながら、その実、死んでいるものを作る剥製屋が土をかけに来るのを待つために。奥底に寝転...

  18. 「蛇の疑問」 - 近藤明子の道々日記

    「蛇の疑問」

    昨日のこと。作業場にて、杉皮の束を作るために軽トラックの置いてあるところから杉皮の置いてある奥の方に歩いて行こうとしている時。坂道の途中で、蛇が腹を見せて息絶えていた。はてなまーくのように肢体を曲げて、全身全霊の疑問がとぐろを巻いているように、そこにあった。はげしい雨が降り出した。携帯からも、地域の放送からも、警戒警報が鳴り響いた。子供の頃、父親の仕事の関係で暮らしていた、イランで初めて聞い...

  19. 露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草 - 近藤明子の道々日記

    露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草

    露柱 氷のけたに 雪のはし 雨のたるきに 露のふき草屋根をぬう縄ははりなわというが、羽茂町小泊では、はりなわを作った後、はざに張って伸ばしておく。使う時に伸びないように、伸びるだけ伸ばしておく。水をつけたりすると効果があるという。真野町浜中では庚申(かのえさる)の夜、てなわをより、とっておき、棟をくるむ時に使うと良いという。その時、必ず水むすびにしなければならない。角(つの)結びだといけない...

  20. 茅葺屋根廻り - 近藤明子の道々日記

    茅葺屋根廻り

    今日は雨で現場の仕事ができずかつて親方と先輩方が仕事をされてきた茅葺屋根を拝見しに伺う親方や先輩方がされていたとは知らないまま見ていた茅葺屋根が多く愕然とするいつもそばにいるだけで癒されていたものを作ってきた方々でありそこに住む人を守る仕事でありそこに住む人も守り続けている暮らしを支え続けているのであるいいものを見せていただき残していただき心から感謝する見てみたいと思っていた老松神社も今日拝...

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