上橋菜穂子のタグまとめ
「上橋菜穂子」タグの記事(10)
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水底の橋
かつての文学少女も、最近では話題の本しか読まなくなってきた。そんな私が、全作読みたくなる作家が上橋菜穂子。精霊の守り人シリーズではまり、国際アンデルセン賞を受賞すべくして受賞した後の「鹿の王」も期待を裏切らなかった。そして、その続編「水底の橋」も。文化人類学者でもある上橋さんの描くテーマはいつも興味深い。特に「水底の橋」は、医術の対立がテーマで、今の私にぴたりはまった。東洋・西洋とはっきり分...
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悩むよね
実は、先週手術をしました。去年の秋に定期検査をしたら、初期の乳がんとわかって、11月に最初の手術をしてこれが三度目です。最初の手術はリンパに移転がないかどうか チェックするためにリンパ管も採ったので術後ちょっと辛かったです。その時に寝ながら上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』を読んで、「バルサの怪我に比べたら、この位の傷大したことないない」って自分を励ましてました(五十路のおばさんにしては、いじ...
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『狐笛のかなた』〜上橋菜穂子さんの素敵なファンタジー
上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』。かなり前からお部屋で探していたのだけど、やっと出てきました。上橋菜穂子さんのファンタジーの中で一番好きです。他の人にもおすすめしていて、わたしももう一度読んでみようとずっと探していました。追われている子狐のシーンから始まり、そのくだりは読むものを惹きつけます。風景の描写も素敵です。満月の光が、こうこうらとすすきの原を照らしている。風を渡るたびに、すすきの穂が...
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撮影裏話「バルサの食卓」に寄せて
上橋菜穂子さんの作品はNHKでも実写化されるほどの人気作品。その物語に出てくる食べものを一冊にまとめたのが『バルサの食卓』。つまり、料理本なのです。オリジナル食材、オリジナル調理、オリジナルレシピ。「獣の奏者 闘蛇編」に出てくるファコも実在しないパンなので、撮影の際はマフィンで代用しました。 このテーマで原稿を寄せてくださったのは、当時高校生だったサヤさん。「ファコはパンのようでパンで...
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獣の奏者 外伝 刹那
この本も何年も積読にしていました…。獣の奏者 外伝 刹那上橋菜穂子 / 講談社、講談社文庫 / 2013 (単行本は2010)エリンと結婚したイアル。エリンとイアルはカザルムにおり、エリンは出産の真っ只中。陣痛が弱く、なかなか生まれようとしない。イアルは子どもが生まれるのを待ちながら、エリンとのなれそめを思い出す…「刹那」貴族のコルマ家の長女のエサル。貴族の女性らしい暮らしに馴染めず、貴族の...
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懐かしい本達
「精霊の守り人」や「闇の守り人」で有名な上橋菜穂子さん。NHKテレビでは、物語の主人公である女用心棒バルサを綾瀬はるかさんが演じています。その上橋さんのスピーチ&エッセイ集。2016年11月から2017年5月まで、上橋菜穂子さんが選書からレイアウトまでをプロデュースした「上橋菜穂子書店」がジュンク堂書店池袋本店に設置されたそうですが、巻末に上橋さんが選んだ全ブックリストが掲載されていました。...
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📕「狐笛のかなた」上橋菜穂子(...
再読です。別に読む本がなかったから、というのではありません。突然読みたくなったから。にしても、記憶喪失にも程がある💦少女と狐の霊との淡い恋と、なんかの争い(適当すぎ)のお話だったけどとても好きな本だった・・・なんて、いい加減すぎる小春丸をみとめて、小夜がほほ笑んだ。内側から陽が射しているような笑顔だった。(略)小夜と野火が、顔を見合わせて笑った。二人の姿がゆらめいて、...
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明日は、いずこの空の下
上橋菜穂子さんの作品も積読があるのですが、今日は新しく出たエッセイを。明日は、いずこの空の下上橋菜穂子 / 講談社、講談社文庫 / 2017 作家であり、文化人類学者の上橋さん。フィールドワークや、作品の取材も兼ねて、世界のあちこちを旅する。そんな旅のルーツは高校生の頃。旅は母と一緒のことも多い。世界各地で体当たりの旅のエッセイ集です。「精霊の守り人」をはじめとする「守り人」シリーズ、「獣の...
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読書ノート 上橋菜穂子 『鹿の王』
上巻;生き残った者下巻;還って行く者2014年9月25日初版角川書店各¥1600(税別)テレビのベストセラーランキング本屋大賞受賞のふれこみ等々で、以前から気になっていた作家さんのおひとりでした本作を読んだのは2017年から18年にかけての年末年始はじめは旅先の小間切れ時間に読んでいたので沢山いる登場人物が覚えきれず、やや難儀しましたが、家で落ち着いて読み始めたらもう止まらない2冊で1000...
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流れ行く者 守り人短編集 / 炎路を行く者 守り人作品集
しばらく本の感想を書いていませんでした。でもその間に色々な本を読みました。少しずつ、またここに書いていこうと思います。第1弾はNHKでこの冬に実写ドラマ第2シーズンが放送された「守り人」シリーズより、番外編の2冊を。 流れ行く者 守り人短編集上橋菜穂子/新潮社 新潮文庫/2013(単行本は偕成社から、2008年)バルサとタンダがまだ10代の頃のエピソードが収められています。「浮き籾」はタンダ...