吉田修一のタグまとめ

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「吉田修一」タグの記事(94)

  1. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  25 最終話 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  25 最終話

     さて、待っていたような、ついに来てしまったような、「国宝」の最終話。 振り返って思い出してみると、あの(ヤクザか?!)なお話の幕開けの第1話からはやはり長い月日が流れました。 これまで500話、500日余り、共に「国宝」を、牛が草をはむように、ゆっくりとゆっくりと読み合ってきた、読者のみなさまにはまずは、お疲れさまでした!! とやはり言いたいです。 お疲れ~~~~!! でも読み切ったよね~...

  2. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  24 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  24

    499【羊の要約】 静寂の中を「きれいやなあ…」と微笑み歩き出した喜久雄は、そのまま客席におりる。 迷いのない堂々とした歩みに、綾乃は涙をふいて、ひとり立ち上がって拍手をする。やがて大向うがかかりはじめ、観客は総立ちで喜久雄に拍手をする。 春江は、これがあんたのおじいちゃんと競い合った人だ、と美緒の腹をさする。 喜久雄の迫力に、スタッフが押し開けたそ扉を出て、そのまま喜久雄は幸せそうな顔で...

  3. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  23 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  23

    498【羊の要約】  奏する胡弓に、この世の無常を体現してみせる三代目花井半二郎に、拍手が沸き起こる。 阿古屋の喜びと、拍手を浴びる喜久雄自身の喜びが重なった時に、大向こうがかかる。 そのとき喜久雄の顔に浮かんだ微笑みに、綾乃は何かを感じてハッとする。喜久雄は他の誰にも見えてないものを見ている…。 芝居が最終盤にさしかかったときには、喜久雄の動きは素人目にも不自然になっている。 そして、まさ...

  4. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  22 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  22

    497【羊の要約】 喜久雄の「阿古屋の舞台」はいよいよ琴、三味線から胡弓を奏でる場面となる。 悠久の流れが醸すその音色。 愛する男の安否を案じ、会えぬ辛さに涙も涸らした一人の遊女が、この世の無常の中で最期を迎えても、その思い出だけは誰にも奪えないのだと悟ることで、縄からも、また、その思いからも放免されていく…というのがこの物語の神髄。 胡弓の調べに陶酔していた客席に、無罪放免の声が響く。【羊...

  5. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  21 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  21

    496【羊の要約】 喜久雄が演じる阿古屋の舞台を最後列で見ていた春江は、いくら呼んでもいくら待っても、戻ってはくれない、という歌詞に誰かへの思いを重ねて涙する。誰を重ねていたのか、と考えて、慌てて俊介を思い描き、俊介に語りかける。 あんたの愛した喜久雄がこんなに立派な役者になっている。長崎から出てきた自分たちを一番大切にしてくれた、あんた。 会いたとうてたまらん…と。  【羊のひとこと】  ...

  6. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  20 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  20

    495【羊の要約】 徳次が全財産をつぎ込んで上海で作った「白河公司」。 苦難の連続だったものの、徳次は日本のヤクザから送り込まれて資金潤沢、という噂や、共に公司を作った出稼ぎ青年の結婚相手が党幹部の一人娘、という運の良さで時代の波に乗っていったのだ。 そろそろ銀座の出口、というあたりで、秘書が徳次に聞いた。日本にいた当時は何をしていたのか、その、日本の宝になるというのはどんな役者か…。 徳...

  7. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  19 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  19

    494【羊の要約】 二十年ぶりに日本に帰国した白河集団公司の社長と秘その書は羽田空港から都心へ続く渋滞の道にいた。 社長が秘書に、歌舞伎の「国姓爺合戦」の中の、川に白粉を流す場面の話をする。河を白く…それは「白河集団公司」の社名でもあったが、この社長が万難を排して来日した理由は、ある贔屓の歌舞伎役者が国の宝になることを知ったからだ、という。 【羊のひとこと】  おお。ここは素直~な読みどおり...

  8. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  18 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  18

    493【羊の要約】 阿古屋が琴を弾く場面となり、観客たちがかすかに嗅ぐのは、高貴な香の香り。 典雅なこの香りは、喜久雄の初舞台の『伽羅先代萩』で喜久雄が感じた幸福の香り。いつの間にかこの香りは喜久雄のものとなり、振り袖の一振りにも匂い立つようになっている。【羊のひとこと】  おおお。今日も、意外なところへ道草し、迷い込み、ストーリー的には一歩も進みませんでした。 500話のうちの493話とい...

  9. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  17 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  17

    492【羊の要約】 喜久雄が阿古屋を演じている最中に、歌舞伎座の地下駐車場に着いた竹野は、部下に電話していた。 明日、三代目の人間国宝の緊急記者会見になるかもしれない。質問は事前に出してもらえ… 部下は別件の、矢口建設社長夫妻との会食について確認する。白河集団公司という会社の社長を紹介したいそうで、ついては来週のスケジュールをもらいたい、と。 その会社はamazonの中国版で、本社はシンガポ...

  10. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  16 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  16

    491【羊の要約】  舞台が始まった。  むせび泣く浄瑠璃のなか、花道から登場した傾城阿古屋に扮した喜久雄。 この先、どんな拷問の責め苦があろうとも、愛する男を守るため、耐えてみせる、とじりじりと舞台に向かう。 しかし喜久雄のまなざしに宿るのは、愛するものを失った悲しみの色のようなものだった。 それは失った者が増えれば増えるほど、その色を増し、黒真珠のように輝くのだ。 【羊のひとこと】 ふ...

  11. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  15 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  15

    490【羊の要約】 明治22年に最新の劇場として誕生した歌舞伎座は、五代目になる今も堂々たる姿で銀座に立ち続けている。 その歌舞伎座を創設したのが福地源一郎。バイタリティ溢れる男で、ジャーナリストでありながら翻訳戯曲を書いていて、やがて大蔵省にも入り、歌舞伎座を創設した頃は座付き作家にもなったのだが、その生まれ故郷が長崎市油屋町で、隣り合う街が丸山。 喜久雄が立花組の新年会で『積恋雪関扉』を...

  12. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  14 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  14

    489【羊の要約】  開演のブザーのなる中、綾乃は誰かを必死に探している。 春江が聞くと、これが送られてきた、と今日のチケットと「お嬢へ 天狗より」と書かれたメモを見せる。 二人がそのとちり席の座席に急ぐと、二席空いていて徳次の姿はない。 徳次が去って二十年。一切連絡がないことは春江も承知していた。本当に徳次なのか?【羊のひとこと】 こんな展開、羊には想像もできませんでした。 徳次が最終回...

  13. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  13 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  13

    488【羊の要約】 『阿古屋』の開幕を待つ歌舞伎座のロビーで、春江と美緒は、贔屓筋への挨拶をしていた。そこへ意味ありげに婦人方が近寄ってきたので春江は美緒に先に席に着いているように言う。婦人たちは、春江が弁天の番組に出ていることへの嫌味を言いにきたのだ。春江はうまくかわしていたが、話が、だから昨今の歌舞伎に品格がなくなったのだ、という下品な話になった時、横から京之助の女房が用事を装って助け...

  14. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  12 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  12

    487【羊の要約】 行ってくるよ、といつもはかけぬ言葉を彰子にかけ、喜久雄は舞台に向かった。初めて半二郎を見に来た客のためにも、生ぬるい芸などできるものか、と五十年言い聞かせてきた言葉が喜久雄の胸にせり上がる。 そのころ、竹野は文化庁からの喜久雄の「国宝」認定通知の封を切っていた。 それが喜久雄にとっていいことなのか判断できなかったが、一刻も早く本人に知らせてやりたくもなる。 これから向かえ...

  15. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  11 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  11

    486【羊の要約】  いつもより五分ほど早く喜久雄が一豊に、そろそろか?と声をかけた。そして彰子と二人にしてくれ、と言う。 「おまえとちゃんと話してなかった…いつもすまねえなあと思って」という喜久雄に居心地悪く、彰子が逃げ出そうとすると、腕をつかまれた。 「役者をやめられる役者なんているのかねえ」 という喜久雄にやめたいのか、と彰子が問うと、その逆で幕がおろされるのが怖い、やめたくないのだ...

  16. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  10 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  10

    485【羊の要約】 この頃、三友の竹野宛に届けられていたのが、喜久雄の国宝(重要無形文化財)認定書だった。 歌舞伎女形 立花喜久雄(芸名 花井半二郎)1 重要無形文化財歌舞伎女形について2 保持者の特徴3 保持者の概要 の書かれた書面には、喜久雄の来歴、芸歴などが簡単に、しかし重々しく書かれている。 【羊のひとこと】 あらあ。喜久雄が国宝として認定される書類が来ましたねえ。アッサリ来ました。...

  17. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  9 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  9

    484【羊の要約】 『阿古屋』の舞台に臨む喜久雄は歌舞伎座に一豊の運転でやってきた。蝶吉に迎えられ、楽屋で喜久雄はいつものように他人を見る目で、鏡の自分を眺め、いつものように出番50分前から化粧を始める。喜久雄の化粧が終わるころに、いつものように彰子が手伝いに来て、2人は鏡の中だけで互いの目を合わせる。【羊のひとこと】 蝶吉と彰子が出てきました。何食わぬ風で喜久雄に接している。 喜久雄と...

  18. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  8 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  8

    483【羊の要約】 金なら都合つける、という弁天に、首を横に振って春江が言う、 一豊に子どもができて、必死に頑張ってるが、まだ日が当たるまでには時間がかかる。 今のテレビの現状は一時間面白いことをしゃべっても、放送されるのは、偶然鼻水たらした場面、要は晒せるかどうかしかない、と愚痴っぽくなった弁天に、女房の正子が春江の覚悟のほどを考えてやれ、と援護射撃する。 実際春江は、母親の幸子に背中を...

  19. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  7 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  7

    482【羊の要約】 元麻布にある弁天の邸宅を訪れた春江を、懐かしそうに女房の正子が迎える。 そこへスエット姿の弁天がやってきて、折り入っての頼みは何か、と春江に問う。 春江の頼みは、弁天のやっている『弁天危機一髪』というガチンコで体を張るバラエティに、自分を出演させてくれないか、というものだ。 弁天は反対するが、春江は自分のようなおばちゃんが一人いても、面白いのではないか、と迫る。 【羊のひ...

  20. 新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  6 - 羊と猫と私

    新聞小説を読む「国宝」第二十章「国宝」  6

    481【羊の要約】 頬の血を拭った喜久雄の目に辻村の姿が戻った。 謝ろうとする辻村の手を喜久雄は握り返し「綾乃の言う通り、親父ば殺したんは、この俺かもしれん」「長いこと、俺は小父さんの世話になってきたんやね。……ほんまにありがとう」と病室を出る。 待っていた一豊が駆け寄って引き止めるが、「そら、きれいやったで。一豊も見たら腰抜かすやろな。……俺な、あそこに立ちたいねん。あんな舞台で踊りたい...

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