宮部みゆきのタグまとめ
「宮部みゆき」タグの記事(54)
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宮部みゆき2月4日(木)
「きたきた捕物帖」著宮部みゆき冬木町より東側の広い空き地に、深川の材木商たちが共同で使っている木置場がある。地べたに材木を積み上げたり立てかけてたりしてあるだけでなく、田んぼのように水を張って、そこに筏に組んだ材木を浮かべてあるのだ。その筏を舟で引いて掘割から小名木川や大川へと往来するので、水深は田んぼどころではない。十やそこらの子どもでは足が立たないほどの深さがある。そこで水に落ち、うっか...
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雨の日は「宮部みゆき」を抱えて
昨日今日と冷たい雨。やっぱり雪は降らなかった。カラカラだった空気がしっとりと辺りを包む。昨日は眠かったけど、今日は「宮部みゆき」を抱えて過ごす。今読んでいるのは「三島屋変調百物語シリーズ」怪談?怪奇譚?どっちにせよ怖い話には違いありません。癖になります。何処へ行くときも連れて歩きます。暇さえあればページめくっています。お台所で煮炊きの間隅っこに座り込み、食事が済めばすぐソファで、電車に乗る時...
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坊主の壺
予報通り、よく降りました。NYCはここ数年大きなのは降ってなかったので、子供たち大喜び。私はひたすら雪かき。うちの大家さんはアクション遅いので勝手に雪かきします。コロナ流行直前にブックオフで買った宮部みゆきさんの短編集。私は時代小説が好きで特に宮部みゆきさんの書く世界は、頭の中に江戸の街が広がって登場人物がテレビを観ているように生き生きと動き出すので一度読み始めるとなかなか止まらない。「坊主...
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散歩のニャンと宮部みゆき10月28日(水)
門扉のところにニャンが。鯖白ニャンだ。下から見上げる。体格はいいですね。「長い長い殺人」著宮部みゆき私は、私の探偵の財布である。私は、私の探偵の正確な年齢を知らない。声を聞き、顔を見ているぶんには、おそらく四十の坂にさしかかったばかりの男であることは、見当がつく。これまでの二十代、三十代の坂を、相当苦労しながら昇ってきた男であろうこともいつも病み上がりのように見え、いつもかすかに口の端を下げ...
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宮部みゆき作「あやかし草紙・三島屋変調百物語五之続」を...
宮部みゆき作「あやかし草紙・三島屋変調百物語五之続」を読みました。語って語り捨て、聞いて聞き捨て。三島屋おちかの待つ黒白の間に、今日も新しい客が訪れます。第一話、開けずの間。前回から三島屋の次男で、修行先の店で頭に怪我をさせられて、実家に出戻っている従兄弟の富次郎が、変わり百物語の守り役、お勝と共に隣の間で聞き役に参加しています。この日のた語り手は、どんぶり屋の亭主平吉でした。ただの丼飯屋だ...
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ガレットと宮部みゆき10月12日(月)
カミさんがケーキ教室で焼いたガレット。サクサクと軽いなかにキャラメルが存在を主張する。 「東京下町殺人暮色」著宮部みゆき 現場は荒川土手の右岸、葛西橋から二十メートルほど下ったあたりに位置していた。土手下の二車線の道路にパトカーが二台停車し、そのうちの一台だけが赤色灯を点滅させている。立入禁止区域が赤いロープで区切られ、巡査が数人散らばり、集まり始めている耳ざとい野次馬と、突然の通行止め...
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宮部みゆき作「三鬼・三島屋変調百物語四之続」を読みました。
宮部みゆき作「三鬼・三島屋変調百物語四之続」を読みました。私は宮部先生の小説が大好きなのですが、先生は文庫しか電子化されないので、新刊には手を付けかねています。出版界での事情は分かりますが、この出版不況の折から、出版者の方々は、従来の印税支払いの悪しき慣行を是非改めて、宮部先生の新刊が電子書籍で読めるようにしてもらいたい。なにせ先生の実本は持ち重りがして携帯性に全く欠けています。序。江戸で人...
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ロールケーキと宮部みゆき7月28日(火)
カミさんがパン教室で焼いてきたロールケーキ。台がスポンジではなくシフォンケーキなのでつぶれてしまっている。フルーツがいろいろ。割とあっさり目で、自己主張少なし。 「きたきた捕物帖」著宮部みゆき 欅屋敷の青梅新兵衛は、今日は着流しの袖を襷でくくって生け垣の手入れをしていた。傍らには竹箒を立てかけてある。用人というのは、植木屋の真似事までするものなのか。 屋敷の裏側は生け垣が切れていて、広...
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宮部みゆき三島屋シリーズ
宮部みゆきを夢中になって読んだのはもう20年くらい前でしょうか。「火車」はうっすら覚えてますが「レベルセブン」はきれいさっぱり忘れてしまいました。7~8年くらい前にも「我らが隣人の犯罪」「長い長い殺人」「魔術はささやく」「蒲生亭事件」時代小説の「日暮らし」「ぼんくら」「おまえさん」等々、夢中になって読んだものです。「蒲生亭事件」がSFっぽい小説で、それ以来少し遠ざかってしまいました。ミステリ...
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宮部みゆき作「きたきた捕物帖」を読みました。
宮部みゆき作「きたきた捕物帖」を読みました。第一話、ふぐと福笑い。岡っ引き、文庫屋の千吉親分がふぐにあたって亡くなりました。親分の本業は文庫(本箱)の販売です。洒落た意匠を入れた文庫が当たり、朱房の文庫と呼ばれて人気でした。千吉に引き取られて文庫売りをしていた迷子の北一は、その日も文庫を売り歩いていました。すると、欅屋敷の用人、青海新兵衛が、千吉が危篤だと教えてくれました。文庫屋は、千吉の一...
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宮部みゆき著「きたきた捕物帳」を読み終える。
宮部みゆきさんの著書「きたきた捕物帳」を読み終える。新しいシリーズの始まりである。宮部さんは、ずっと書きたかった捕物帳だと語っている。二人の若者、「きたさん」が事件を通して成長して行く物語。PHP研究所発行、1,600円+税。深川元町の岡っ引きで文庫屋の主、千吉親分が、馴染みの小唄の師匠のところで、熱燗をやりながらふぐ鍋を喰っていたところ、中毒って死んでしまう。享年46歳という若さだった。文...
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図書館再開と宮部みゆき5月19日(火)
【図書館からのお知らせ】ー予約資料の貸出を再開ー現在、町立図書館は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休館していますが、5月19日(火曜日)より町内在住の方に限り予約資料の貸出を再開いたします。事前に電話等で資料の貸出の予約をお願いします。詳しくはコチラhttps://www.town.yorii.saitama.jp/soshiki/22/tosyokann.html昨日図書館から電話...
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ティラミスと宮部みゆき5月3日(日)
新型コロナ患者:寄居で2例目確認。30代男性家族4人ということです。カミさんが友人たちと外出自粛の暇に作ったティラミス。カミさんたちがお茶した分とお持ち帰りの分がなくなっている。マスカルポーネチーズクリームとコーヒーパウダーを使用。材料をケチっていないので、市販のものよりおいしい。大事に戴きましょう。 「おまえさん(下)」著宮部みゆき 飾り物、その言葉が、平四郎の心の内で一つの像を結んだ...
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動物病院と宮部みゆき5月1日(金)
不要不急ではなく、外せない用事。上柴の動物病院:めいらいむへワンコのアレルギーの薬を出してもらいに。ちょっと混んでいて、建物直前に車を止められない。薬はすぐ出してもらえて、直帰。緊急事態宣言が5月末まで延長されたので、公民館と図書館の閉鎖も延長だ。読書も在庫を引っ繰り返して、読み直すしかない。 「おまえさん(上)」著宮部みゆき 十手は、相手を殺したり深く傷付けたりせずに取り押さえるための...
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エンガディーナと宮部みゆき4月23日(木)
カミさんが外出自粛で暇を持て余し作ったエンガディーナ。クルミをキャラメルであえてクッキー生地で挟んである。切ってみると、キャラメルが既製品ほど固くなくて、クルミの味がよくわかる。一人で食べるのは勿体ないが、分けてやるのもくやしい。「理由」著宮部みゆき 磁石が砂鉄を集めるように、「事件」は多くの人びとを吸い寄せる。爆心地にいる被害者と加害者を除く、周囲の人びとすべて――それぞれの家族、友人知...
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理由【宮部みゆき】
誰かを守りたい気持ちと、自分の言葉を信じる人がいるときに、裏切りたくないために自分を犠牲にしても自分の言葉自体、自分自身を裏切らないように引き返せない正義感があった。それぞれ、誰から見ても順風満帆の人生ではないながらも、幸せな人生に満足する人生。恵まれないことに不満足を感じず、目の前の生活に幸せを見出す人生が描かれている。満足感たっぷりの読了となった。
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除草作業と宮部みゆき4月6日(月)
桜植樹地にて、除草作業。道具類を揃えた、ケースの中に仕舞っておくのだ。1月以来なので少し生えている。私事、腰痛が出ているのでちょっと辛い。1時間ほどで終了。 「初ものがたり」著宮部みゆき 富岡橋のあたりといったら、名高い富岡八幡さまを背中にしょってるうえに、近くには閻魔堂もある。一年中大勢の参詣客が訪れる場所として、屋台に限らず食い物商売にはうってつけのところだ。実際、出店は数多く、様々...
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宮部みゆき3月22日(日)
「黒武御神火御殿三島屋変調百物語六之続」著宮部みゆき 三島屋の変わり百物語では、お店の奥の「黒白の間」という座敷に一度に一人、または一組の語り手を招き、差し向かいで耳を傾ける聞き手も一人である。そこで語られた話はけっして外には漏らされず、 「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」 これをもっとも大切な決め事としている。 ここ三年、多くの語り手が黒白の間を訪れ、怪異と不思議を語ってきた。...
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読書記録「さよならの儀式」
読書記録宮部みゆき「さよならの儀式」抄録は以下の通り。『親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心ふるえる作品集。』収録作品(全8編)「母の法律」虐待を受ける子供とその親を救済する奇蹟の法律「マザー法」。でも、救いきれないものはある。「戦闘員」孤独な老人の日常に迫る侵略者の影。...
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この世の春
この世の春宮部みゆき著 新潮社刊小藩の北見藩で起きたお家騒動。若き藩主は乱心し押込になり、藩主に気に入られ重用されていた御用人は失脚した。藩主の乱心には御霊繰り、という単語が出てきて、てっきりこの世のものではない何かによるホラーや異端話なのかと思いきや、別の方向に向かっていって驚いた。若き藩主の身に何が起きなぜ彼は乱心したのか、彼は本当に死霊に取り憑かれているのかと言うミステリーを解き明かし...