文化・芸術ジャンル×想いのタグまとめ
「想い」タグの記事(1872)
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「あなたと」
辛さを抱き合って眠る*Macプレビューカラー調整実施
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エピローグ―― 十年目の返信
エピローグ 大学の帰りに、ビルの谷間から沈む夕日を眺めたとき、夜更けに独り、研究室の片隅で、宇宙の呟きに耳を傾けているとき、ふっと、あの夏のことが蘇る。靖子と過ごした十年前の短い夏の日々が、心に浮かんでくる。三十光年彼方の星が、「今」を瞬くのと同じように、靖子は、時の架け橋を飛び越えて、僕の前に現われた。あれはきっと、どこにも身の置き場所がなかった僕の見た、「永遠」というもののきらめきだっ...
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「優器」
あなたの流す涙を受け止める器が欲しいあなたがどれだけ泣いてもへっちゃらって思えるくらいのすべて受け止めらるような安心して思い切り泣けるような大きくて深くて優しい*Googleフォトカラー調整実施
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「前へ前へ空回り」
こう言う時だからこそ前向き前向き前向き己に言い聞かせながら前向きってどっちだけ?前向きってどんなだっけ?困り果てて動けずにうつむいたままとりあえず顔くらい上げるかそっから考えようそしてあなたが笑ってくれそうな方へ一歩を踏み出してみようかな*Googleフォトカラー調整実施
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「雪よ」
もう僕には手に負えないこの汚れた心も束の間でいいから真っ白にしてくれないか
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「自分じゃないけれど」
僕らは想いを背負って命を抱えて黙って生きている
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「男たるもの」
涙を拭いてそれはわかるけれどその前に堪えらるだけ堪らえて泣ける場所を探しているんだ
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思えば遠く……
2018年、写す。中也の詩ではないけれど「思えば遠くきたもんだ……」 ちびっ子のころは大工になりたかった。街角で建築現場を見かけるといつまでも眺めているようなちょっと風変わりな子供だった。あの木組みされていく醍醐味は、今でも心をざわつかせる。 思春期の鳥羽口、中学生になると、いっちょ前に宇宙なんぞに興味をもち、ロケットを飛ばしてみたくなった。生来せっかちな性分にできているから、思い立ったら…...
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「なす術もなく」
冷たいのか温かいのかわかんないあなたに抱かれている*Googleフォトカラー調整実施
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「憧れる」
雪ってすごいしがみつくでもなく降り注いでふんわり優しくとどまって気づけば有無を言わさず白だけの世界に変えて時が来たならば透明になって音もなく綺麗に消えてゆく雪が白じゃなかったら溶けても色付きだったなら恨まれること必死だなそう思うと切にあなたへの想いは雪の如くありたい強くそう思うんだ*Macプレビューカラー調整実施
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「酔いちくれ」
想う呑む想う呑むあなたに酔う
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「懸命に」
ぼんやりしているように見えたでしょうけれど心のなかではあなたのことを考えていたのです
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「どんなに小さくても」
真っ暗闇だからこそほんとうに求める光がわかる
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「せきらら」
あいつを想いながら彼の人を想う彼の人を想いながらあなたを想うあなたを想いながら僕は
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「あなたといれば」
毎日が駆け落ちひとりあなたのことを考えながらふと思う*カラー調整実施
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「ゆめとうつつ」
独壇場の如く賑やかに夜を彩る街灯りもお日様が登ってはお手上げだなそんな有無を言わせない朝日の強烈さにお前もだよって頬を張られた気がして気合を入れ直す出勤途中*Macプレビューカラー調整実施
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十二章―― 十年目の返信
十二章 昭和十九年八月××日。その日は、あっけなくやってきた。ああでもない、こうでもないと、思い煩う僕の気持などお構いもなく、いつもと同じ時間が、いつもと同じ速さで、リズムを刻んだ。靖子とは、六時に祭りの会場で落ち合う約束をした。「それまで、用事がある」と、僕は嘘をついた。とにかく、その瞬間――生と死を分かつわずかな隙間に、全てをかけたかった。そのためには、引き絞った矢のように、その時を待...
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「ありがとうね」
眠れない眠るのが怖くなってしまうほどに地獄だ「眠れない時はいつでもメールしていいよ」あのひとの言葉を思うとすこしだけ救われる真夜中にメールを送れば即答だったから夢かと思ったよ
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「たったドア一枚なんだけれど」
自宅の玄関のドアを一枚くぐってドアが閉まった瞬間に防ぎようもなく現れるんだもうひとりの自分が息を止めてもう無理っていうほど潜り続けたあげく水面に顔を出し呼吸するようにたったドア一枚なのに内と外自と他素と雁字搦めそれを明確に隔てて守ってくれるあなたみたいに
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正月狂騒曲
【正月狂騒曲】 今年の正月はコロナ禍なので、三兄弟家族が一緒になることは避けた。一日、長男坊家族来訪。次男坊家族とは電話で……三日、三男坊家族来訪。四日、再び長男坊家族、というように波状攻撃型狂騒に明け暮れた(笑)電話口で「おめでとう」を言い合ったり。お屠蘇を飲んだり、雑煮を食べたりお年玉授与式?で騒いだり、凧をあげたり、かくれんぼしたり取っ組み合いしたり、キャッチボールしたり…… この爺さ...