文学者・作家のタグまとめ

文学者・作家」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには文学者・作家に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「文学者・作家」タグの記事(155)

  1. 「その味付けはさっぱりしていてその上に米の炊き方が親切で、そんな説明をするよりも要するに食べると旨い。~」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「その味付けはさっぱりしていてその上に米の炊き方が親切...

    2021年9月20日(月)呉の地酒「千福」を飲っていて、吉田健一の酒と食べ物の本がまた読みたくなった。で、「千福」のことが載ってある『汽車旅の酒』を引っ張り出してきた。吉田氏の独特の言い回しというか、書きまわしの表現がとても好きだ。この短文にもその言い回しが満載され、思わずほくそ笑んでしまう。これは仮に弁当と書いたが実はこの駅で売っている食べものならば何でも食べるのに値する。そういう不思議な...

  2. 「人静月同"照"」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「人静月同"照"」

    2021年5月23日(日)2013年7月11日撮影唐招提寺の破損した木彫は、右の十一面観音と非常によく似た手法のものであるが、しかし感じはもっと大まかなように思う。唐から来た鑑真が唐招提寺に一つの中心を造ったのは、大仏の開眼供養よりは六七年も後のことで、ここに天平時代の後期が始まるのであるが、同じく玄宗時代の流風を伝えたにしても、三四十年前の道慈の時とは、かなり違って現われるのが当然である。...

  3. 親愛なる椎の若葉よ、君の光りの幾部分かを僕に恵め。 - 気楽じい~の蓼科偶感

    親愛なる椎の若葉よ、君の光りの幾部分かを僕に恵め。

    2021年5月16日(日)ぽつねんと机の前に坐り、あれやこれやと考へて、思ひのふさぐ時、自分を慰めてくれ、思ひを引立ててくれるものは、ザラな顔見知合ひの人間よりか、窓の外の樹木――殊にこのごろの椎の木の日を浴び、光りに戯れてゐるやうな若葉ほど、自分の胸に安らかさと力を与へてくれるものはない。鎌倉行き、売る、売り物、三題話のやうな各々の生活――土地を売つた以上は郷里の妻子のところに帰るほかない...

  4. 「木曜会」の思い出 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「木曜会」の思い出

    2021年5月6日(木)「漱石山房」書斎の漱石1914年(大正3年)「漱石追想」(岩波文庫)で英文学者の松浦嘉一が「木曜会」の思い出を語っている。大正四年十月〇日先生は、今夜、雪舟の絵に就いて大いに論じられた。「あれ位調子の高い、あれ位崇高な絵は、一寸、珍しいね。ああいう絵の気品というものは西洋にはない。シャバンヌの絵がああいうものに近いと言えるが。何しろ、西洋の絵は人情が主である。人間臭い...

  5. 「木曜会」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「木曜会」

    2021年5月6日(木)則天去私小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行く。夏目漱石が晩年に理想とした境地を表した言葉。漱石の家には小宮豊隆や鈴木三重吉、森田草平などが出入りし、やがて集う人が増えるに従い、鈴木三重吉の提案により面会日を毎週の木曜日午後3時以降と定めた。この日は誰でも自由に来てよいことにしたので、かつての教え子以外の学生やその他の人物も多く来るようになった。漱石の...

  6. いざやわれはまどろまん - 気楽じい~の蓼科偶感

    いざやわれはまどろまん

    2021年5月5日(水)ほほじろのこゑきけば山里ぞなつかしき遠き昔になりぬひとり湖のほとりにさすらひてこの鳥の歌をききしときああひとりなりきひとりなりきひとりにてあらましとこしへにひとりなるこそよけれ風ふきて松の花けぶるわが庭にほほじろの歌をききつついざやわれはまどろまんひとりにて大正十四年五月五日中勘助「しづかな流れ」より中勘助は近くの別荘を出て、平塚の海岸をよく散歩した。。。立夏の今日、...

  7. 幼い彼の記憶 - 気楽じい~の蓼科偶感

    幼い彼の記憶

    2021年5月4日(火)図書館で中勘助の「しづかな流れ」と一緒に、「漱石追想」(十川信介編:岩波文庫)も借りてきた。多くの著名人が漱石との思い出を語っているが、ここにも中勘助、それに野上弥生子の文章が掲載されてある。これは長男がまだ五つか六つ位の頃であったと思う。私はこの子供を連れて先生をお訪ねした。早稲田の商科に通って、その近所の下宿にいた弟を訪ねる途中であった。併し幾ら近所まで序があった...

  8. 「独り碁」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「独り碁」

    2021年5月3日(月)中勘助は三十前後のころ谷中の真如院という寺に仮寓していた。本堂のまえをずーっとこした行止りの六畳の離れが部屋で、北側にはきだし窓があり、障子をあけると綺麗に苔のついた座敷の庭、寒山竹のひとむらが繁っている。南は四日垣に囲われた坪になって孟宗の木蔭に木の灯籠一つ。暮れぐれになると宿りにくる鳩が一羽。日あたりが悪くて冬はしみじみと寒いかわりに読書や瞑想にはうってつけのとこ...

  9. 愛情が沸々と感じ取れる名文章 - 気楽じい~の蓼科偶感

    愛情が沸々と感じ取れる名文章

    2021年4月6日(火)昨年7月16日に書いた弊ブログ『小鳥の来る日』を読みたくなってから「井伏鱒二対談集」(新潮社刊)の中で河盛好蔵が、井伏に尋ねた。「早稲田のときの先生で非常に印象に残っているのは、坪内さんですか。」すると井伏鱒二は、こう答えている。坪内さん、それから吉田絃二郎さん。たまに随筆を書くと、吉田さんは講義する前に一時間か半時間くらい、その随筆に書いたことをしゃべる。そのおしゃ...

  10. <~これから五十年生きたとしても二度と出会うことのない種類の深い信頼です> - 気楽じい~の蓼科偶感

    <~これから五十年生きたとしても二度と出会うことのない...

    2021年3月27日(土)栗原は史を男友達のように「史公」と、史は栗原を女の子のように「クリコ」と呼んだ。ノンフィクション作家梯久美子氏が日経新聞の詩歌欄に「この父ありて」を連載している。胸打つ内容の紹介で、今日で3回目、感動しながら楽しみに読んでいる。歌人齋藤史の伝記で、父は陸軍軍人で歌人の斎藤瀏。史が歌の道に入るきっかけとなった若山牧水が1回目に登場、2回目には幼馴染の二・二六事件の青年...

  11.  小説「至福千年」② - 気楽じい~の蓼科偶感

    小説「至福千年」②

    2021年3月14日(日)更源はようやく仕上がった更紗を唐草模様の風呂敷に大切に包み隠し、弟子の与次郎とともに蔵前八幡の境内を抜けて表通りに出た。ところが届け先までの道中に見知らぬあそびにんふうの若い男に襲われ、与次郎はとっさにその風呂敷包みを大事に抱えたが、相手の抜いた匕首で手の甲を切られてしまった。「まぬけ。風呂敷に血を飛ばしたな。だから気をつけろといったんだ。ばかめ。」~蔵前から出た駕...

  12. 小説「至福千年」① - 気楽じい~の蓼科偶感

    小説「至福千年」①

    2021年3月13日(土)「至福千年」まず水。その性のよしあしはてきめんに仕事にひびく。江戸府内のことにして、谷中三崎か浅草堀田原あたりの水ならば京の水にもめったにおとらない。この浅草堀田原というところは蔵前八幡の裏手にあたって、北よりに馬場、南よりに御蔵小揚組屋敷を控えた一筋道、道のほとりに町家があり、中に一軒、しもたやのように見える格子の戸ぐちに木彫の面を掲げたのが目じるしになった。面は...

  13. 至福千年 - 気楽じい~の蓼科偶感

    至福千年

    2021年3月12日(金)大磯ブレンドにはチョコがよく合う。コーヒーの香りと苦み、そして口にとろける甘味のコラボ、これは最高。これぞ、まさしく至福のひと時ですぞ。まず水。その性のよしあしはてきめんに仕事にひびく。江戸府内のことにして、谷中三崎か浅草堀田原あたりの水ならば京の水にもめったにおとらない。・・・「至福千年」(石川淳 作)の書き出し部。

  14. 啓示的な邂逅をもとめて - 気楽じい~の蓼科偶感

    啓示的な邂逅をもとめて

    2021年3月7日(日)のっけから個人的な回想を持ち出すのはいささか気がひけるのだけれども、わたしがはじめて石川淳氏の小説『修羅』を読んだのは昭和三十五年の夏のことだった。その年、八月の大半を九州に滞在して過ごしていたわたしは、福岡市の東中洲の古書肆でこの本を見つけて買い求めた。そして、わたしの心はそれにしたたかに震撼させられたのである。当時のノートに書きつけた言葉をそのまま使えば、わたしは...

  15. 「よかった。じゃ、いまはさよならね。でも、いまだけだからね」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「よかった。じゃ、いまはさよならね。でも、いまだけだからね」

    2021年3月6日(土)ウィンドー入りして四日目の朝、お昼にはまだ少し間がある時刻に、スピードを落としながら近づいてくるタクシーが見えました。ドライバーが車の窓から身を乗り出し、車線を変更させてくれるようほかのタクシーに合図しながら、お店の前まで来て、路肩に停車しました。おりてきたのは、青白くて痩せた女の子です。歩道に立った瞬間からじっとわたしを見つめ、お店に向かってきました。歩き方がほかの...

  16. 「おい、俺も撮れよ」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「おい、俺も撮れよ」

    2021年3月5日(金)「おい、織田作ばっかり撮ってないで、俺も撮れよ。」1946年に撮った太宰治のネクタイ姿の有名な肖像写真。その舞台裏はこんな1枚だった。ほかにも坂口安吾が、例の紙屑に埋もれてこちらを睨む1枚、そして織田作之助のこのスナップもよく知れ渡っている。川端康成のこの写真はこの人物の独特の繊細な表情がよく出ていると思う。「動と静」多くの文士を撮影した写真家林忠彦(1918年3月5...

  17. 「クララとお日さま」 - 気楽じい~の蓼科偶感

    「クララとお日さま」

    2021年3月3日(水)クララとお日さま「この子は何型なの」「B2型です」と店長さんが答えました。「第三世代です。相性の問題さえクリアできれば、レックスは最適なお相手ですよ。若いお子様に良心的で真面目な態度を養うのにとくに適したAFです」人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノ...

  18. カズオ・イシグロ氏の新著 - 気楽じい~の蓼科偶感

    カズオ・イシグロ氏の新著

    2021年3月2日(火)3月、春はもう目の前。またそろそろ本が読みたくなる季節到来。4年前にノーベル文学賞を受賞した長崎県出身のイギリスの作家カズオ・イシグロ氏が6年ぶり、受賞後初めて書き上げた長編小説「クララとお日さま」が今日2日、世界で一斉に発売された。AIを搭載したロボットの「クララ」が主人公、もうAIと聞いて、これで即読みたくなった。早速Amazonでゲット、明日配達される。楽しみだ。

  19.  栞83ページを読んでくださいその4 - 気楽じい~の蓼科偶感

    栞83ページを読んでくださいその4

    2021年3月1日(月)どの本にも83ページにヒントが隠されているかもしれない。無常という事83「或云、比叡の御社に、いつはりてかんなぎのまねしたるなま女房の、十禅師の御前にて、夜うち深け、人しづまりて後、ていとうていとうと、つづみをうちて、心しましたる声にて、とてもかくても候、なうなうとうたひけり。其心を人にしひ問はれて云、生死無常の有様を思ふに、此世のことはとてもかくても候。なう後世をた...

  20. さるまたと春一番 - 気楽じい~の蓼科偶感

    さるまたと春一番

    2021年2月20日(土)今日は風がきつい。春一番か。「こがね蟲」を書いた二十代の頃は、大変なお洒落だった金子光晴。それが変われば変わるもので、三十過ぎたころから身なりを構わなくなった。「さるまたを穿いて、まだ肌に馴染まないうちに洗われちゃ困る。さるまたは少なくとも一週間は穿いていないと、馴染まない」(光晴)ワカル...三月金子光晴あゝ三月が近づいた。金晴の曙の空は、紅色の樹林は夢見つつ唄ふ...

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