文芸もののタグまとめ

文芸もの」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには文芸ものに関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「文芸もの」タグの記事(20)

  1. 浮雲(1955年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    浮雲(1955年)

    林芙美子の同名小説を成瀬巳喜男が映像化。戦時中、赴任先のインドシナで、妻ある男・富岡(森雅之)と出会い愛し合ったゆき子(高峰秀子)は、終戦後、妻と別れて君を待つとの言葉を信じ富岡のもとを訪れるが、一向に態度がはっきりしない。途方に暮れたゆき子は米兵の愛人となり、彼の元を去る。しかし、ある日、富岡が訪ねてくると心は再び戻ってしまうのだったー別れても別れても別れ切らない男と女の腐れ縁が、時を経た...

  2. コロナ禍に観た邦画 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    コロナ禍に観た邦画

    『影踏み』(2018)篠原哲雄監督と山崎まさよしのコラボ作品は何度目になるだろう。役者としてのまさやんは好きだから起用がうれしい。しかも共演陣が安定の演技派揃い。未読の原作は横山秀夫の同名連作ミステリー。忍び込み専門の凄腕ノビ師・真壁修一は、侵入した家で放火を目撃する。現場に現れた刑事に逮捕され刑務所送りになってから2年、出所した真壁は彼を慕う若者・啓二(北村匠海)とともに、不可解な点が多い...

  3. 愛がなんだ(2018年)一途で切ない恋心 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    愛がなんだ(2018年)一途で切ない恋心

    角田光代の同名ベストセラーを今泉力哉監督が映画化。どんなに邪険に扱われてもなお好きでいることをやめられないテルコ(岸井ゆきの)の滑稽ながらも切実で切ない恋の行方と、そんな彼女を取り巻く人々のままならない恋愛模様を描いた群像ドラマ。28歳OLのテルコが一目惚れしたのは、友人の結婚式で知り合ったマモル(成田凌)。呼ばれればすぐ飛んでいって、食べて飲んで寝るだけの都合のいい女と化しても、テルコはマ...

  4. 花筐/HANAGATAMI(2017年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    花筐/HANAGATAMI(2017年)

    鬼才・大林宣彦による檀一雄の同名小説の映画化。開戦間近の唐津で青春を送る若者たちの群像を描くーいつか手に取りたいと思わせる原作もまた、本編のように夢現を漂う不思議な世界なのだとか。大病を患いながらメガフォン取った監督は、半身を冥途に預けたかのような生と死のドラマを描いてみせた。それは初期作品のような切り貼りされた悪夢。それでいて清らかな精神の在り様と、信念で塗り固められた歪だけど不動な価値観...

  5. 盲獣(1969年)触手を持った脊椎動物の愛 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    盲獣(1969年)触手を持った脊椎動物の愛

    これ、すんごく面白い。盲目の彫刻家・蘇父道夫(船越英二)が、母親(千石規子)の手を借りて、モデルの島アキ(緑魔子)を拉致、彼女の彫刻を作ろうとする。初めは抵抗していたアキだが、次第に彼との奇怪な監禁生活にのめり込んでいくー。江戸川乱歩原作の変態世界がシュール。船越英二演じる、生まれながらに盲いた彫刻家の男が暮らすのは、広々とした工場跡地のアトリエ。そこは壁一面に、目、鼻、唇、乳房、脚の彫刻が...

  6. ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー(2017年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー(2017年)

    いまなお世界中に熱狂的な読者を持つ『ライ麦畑でつかまえて』のJ.D.サリンジャーの謎に包まれた素顔に迫る。原作はケネス・スラウェンスキーのノンフィクション『サリンジャー生涯91年の真実』。人気絶頂の中で表舞台から姿を消し、以降は沈黙を貫き、死ぬまで隠遁生活を送ったサリンジャーの若き日にスポットを当て、その数奇な半生と創作の原点を描く。中二病的な印象から、ずっと読むことはないとおもっていたサリ...

  7. 最近観た邦画*色々 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    最近観た邦画*色々

    『止められるか、俺たちを』(2018年)ピンク映画以降で好きな若松作品は?と聞かれると答えに困ってしまう。社会派に寄った『実録・連合赤軍ー』『キャタピラー』『11・25自決の日』どれも知名度はあるけれど、『実録・連合赤軍ー』の衝撃以外、思想があるように見えない。不具の夫を苛める快楽に溺れていく妻を耽美に描いた『キャタピラー』などは、悪趣味でスバラシい原作を、エゲツナイ反戦映画にしてしまったと...

  8. 最近観た邦画*色々 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    最近観た邦画*色々

    『来る』(2018年)久しぶりに邦画のホラーがおもしろかった。澤村伊智の『ぼぎわんが、来る』を原作に、謎の怪異に取り憑かれた一組の家族(妻夫木聡×黒木華)と、その正体を突き止めるべく調査に乗り出したオカルトライター(岡田准一)が、民俗学者(青木崇高)や霊媒師姉妹(小松菜奈×松たか子)の力を借りて、想像を絶する最恐の敵に立ち向かっていく様を鮮烈に描き出す。若い夫婦に襲いかかる”それ”は、むかし...

  9. 廃市(1984年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    廃市(1984年)

    〈あらすじ〉古びた運河が縦横にめぐらされた”水の町”が火事で焼けたことを知った江口(山下規介)は、10数年前に卒論を書くため、そこで過ごしたひと夏を思い起こす。泊まっていた旧家にいた少女のような娘(小林聡美)と、別居中の姉(根岸季衣)、その夫(峰岸徹)の愛のもつれ...。やがて、夫は同棲している女と心中してしまう。時間が止まったかのような”滅びゆく町”で、町から逃げ出せず町に殉じた男女の物語...

  10. リバーズ・エッジ(2017年)欲望と焦燥の中で - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    リバーズ・エッジ(2017年)欲望と焦燥の中で

    行定勲監督とは相性が悪い。観たいと思える作品に出会えても期待してはいけない。1993年~94年に連載された岡崎京子による同名漫画の映像化。なぜいまなのか。現代の若者たちに伝わるんだろうか。彼らと同じ空気を吸って生きていた私だからおもう。普遍性はあっても、すぱすぱ煙草をふかし、他人を傷つけるより自分を傷つけるようにして生きてたあの時代の青春のあれこれを思い出すとき、いまは失われて顧みられること...

  11. 映画*無味感想篇 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    映画*無味感想篇

    『空と風と星の詩人 ~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~』(2015年)大日本帝国統治下の満州に生まれ、京城(現ソウル)の文科を経て、日本の大学で学んだ詩人ユン・ドンジュと、従兄弟のソン・モンギュ(宋夢奎)が、独立運動に関わったとして逮捕され、志半ばの1945年獄死するまでを描く。母国語を使うことを許されず、創氏改名して学ぶしかなかった若者たちの苦悩を真摯に受け止める。淡い恋心や母国への想いを...

  12. ペンギン・ハイウェイ(2018年)ぼくの街にペンギンが現れた - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    ペンギン・ハイウェイ(2018年)ぼくの街にペンギンが現れた

    探求心旺盛な小学4年生のアオヤマ君は、目下、通っている歯科医院のお姉さんを研究中。そんな折、夏休みを翌月に控えた街に、突如ペンギンが現われ、どこかへと消えていく現象が起こる。さっそくペンギンの謎を解明しようと、クラスメイトと友に研究に取り掛かるアオヤマ君だったが―キラキラと躍動感ある繊細なアニメーションは観てて心地がいい。いかにも聡明なアオヤマ君に可愛げはないけれど、恋する歯科医院のお姉さん...

  13. 響-HIBIKI-(2018年)私は曲げない - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    響-HIBIKI-(2018年)私は曲げない

    原作マンガが気になりつつも、未読のまま劇場へ。”本”がテーマなのと、笑わない平手友梨奈ちゃんに惹かれた部分が大きい。これは黙って『銀魂2』にしておけばよかったという程度に可も不可もない、学校の屋上から落ちたり、踏切で電車止めたり、マンガ的過ぎてちょっとついていけない。なにより、純文学は大好きだけれど、時代を経て残ってきた作品や古書を好む者にとっては、芥川賞や直木賞や現代文学界にはそれほど関心...

  14. 変身(2002年)不条理文学まさかの映像化 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    変身(2002年)不条理文学まさかの映像化

    カフカのあのヘンテコな原作を映像化して、失敗していない。むしろキッチュに、物悲しく、可笑しみある小品として、あまり多くの人に観られないからこそ、こそっと敬服したい。“ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した”メタモルフォーゼ後も、エヴゲーニイ・ミローノフ氏が毒虫=ザムザを演じ続ける。床を這い、残飯を食らい、ないが...

  15. ふたり(1991年)新・尾道三部作 その一 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    ふたり(1991年)新・尾道三部作 その一

    広島・尾道への旅行が決まってから、たのしみを増大するべく、懐かしい大林作品を再見しています。久石譲作曲、中嶋朋子さんが歌う『草の想い』がとてもすてきな名編。赤川次郎の同名小説の映像化で、仲のよい姉妹のファンタジックな成長物語。優秀な姉・千津子(中嶋朋子)が突然の事故で亡くなり、家族はショックを隠せない。そんな矢先、ぼんやりな妹・実加(石田ひかり)の前に、幽霊となった千津子が現れるのだったが―...

  16. 卍(1964年)ザ・谷崎潤一郎 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    卍(1964年)ザ・谷崎潤一郎

    いつか読んだ原作にかなり忠実な映像化。一貫した甘美とエロチシズム。小悪魔的な光子の虜となり、同性愛の関係に溺れた園子。さらにその夫と、光子を独占しようとする卑劣な綿貫との四つ巴の関係を、園子による上方ことばのモノローグで綴る。起こっていることは至極浅ましいというのに、上品なうわべのおかげで嫌悪を感じる隙もなく官能的マゾヒズムの世界に魅せられてしまう。恍惚と倦怠と疑心暗鬼の結末は破滅でしかあり...

  17. 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017年)

    都会の片隅、看護師として働く美香(石橋静河)は、バイト先のガールズバーで、日雇い労働者の慎二(池松壮亮)と再会する。いぜん居酒屋で目が合った程度のふたりが、渋谷、新宿と、偶然の再会を繰り返すうち、不器用な互いの人生を交感しあう恋の始まりを描く。東京に染まない美香の漠然と抱く悪い予感を、慎二がおなじように抱いている。世界のいたるところで止まない悲しいニュースや、原発から漏れ出る放射能や、消耗す...

  18. 若い人(1952年)女の幸せは、男の方からしかいただけないのでしょうか - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    若い人(1952年)女の幸せは、男の方からしかいただけ...

    大の男が生きる上で培った確固たるものを若い娘に揺るがされる。元々ある弱さか、ロマンチストなのか、掴み所のない存在はふとした胸の隙間に入り込むのか。深層心理はどうあれ、そうなる人ならない人がいるとすれば、わたしは前者に惹かれる。だからだろうか、教師と生徒の恋愛を扱った作品が好きなのは。時代的な潔癖さが漂う恋愛劇は意外にセンセーショナル。昨今の映画にはない生々しさがあった。頼りになりそうな好男子...

  19. 静かなる情熱エミリ・ディキンスン(2016年) - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    静かなる情熱エミリ・ディキンスン(2016年)

    アメリカの詩人エミリ・ディキンスンを知ったのは、先日劇場で『パターソン』を観た折。予告で流れた本編と、『パターソン』の劇中にエミリ・ディキンスンの名が登場するという偶然に引かれて手にした詩集を読み終わるころ、最終日に劇場へ滑り込みました。19世紀半ばのマサチューセッツ州。裕福な家庭に生まれたエミリ(シンシア・ニクソン)は、アメリカで最初の女子大に通うも、福音主義的教えを受け入れることができず...

  20. 『蜜のあわれ』室生犀星 - 天井桟敷ノ映像庫ト書庫

    『蜜のあわれ』室生犀星

    悲惨な幼少期を過ごした作家・室生犀星が、晩年に紡いだ奇妙なファンタジー。老作家の“おじさま”の元で暮らす赤井赤子は、人間の姿にメタモルフォーゼした飼い金魚。一心に”おじさま”を慕う”あたい”に、ペット以上の潤いを与えられ暮らす老作家の、老いてなお衰えない情慾への惑いと憂いの日々をコミカルに綴る。会話文のみで構成された原作は変テコ。あぶなくて、滑稽で、猥りがわしくて、他に例をみない。赤い衣装を...

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