油絵のタグまとめ
「油絵」タグの記事(838)
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中川一政の言葉
中川一政の画文集「いのち弾ける」を読んだ。芸術を志す人にとってはとても有益な内容がエッセンスのように詰まっている。たとえば、次のような言葉。「上手でも死んでいる画がある。下手でも生きている画がある。」専門の美術学校に行かず、独学で絵を追及した彼は、生きている画、つまり人の心を揺さぶる画を描き続けた。また、こんなことも言っている。「自分のしたいことをしよう。一番したいことをしよう。一番したいこ...
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ミレー~視覚から他の感覚へ~
薔薇の絵ならば、薔薇の香りのする絵を描きたいと願う。絵を見ることは視覚を使うこと。香りは嗅覚。視覚から嗅覚を刺激できるか・・・絵は視覚から他の感覚にどれだけ訴えることができるかがその絵の持つ力ではないかと考える。例えば、絵を見て音を感じることもある。パリでミレーの「晩鐘」という絵を見たとき、私はこの耳で教会の鐘の音をはっきりと聞いて、戦慄した。あまりこんなことを書くと、頭がおかしいと思われる...
2009/12/14 09:35 - 津野千佳 アートの日記 -
油彩による人物
少し前に描いた人物画です。髪型はワックスでオシャレにアレンジしてあり、今どきの若い女性という感じがしました。彼女が悲しそうに見えたのは、気のせいでしょうか。制作時間は約4時間。サイズはF6
2009/12/06 18:44 - 津野千佳 アートの日記 -
農民の心の端正
以前スケッチ旅行に行った時の風景を油彩で仕上げました。あの時の澄み渡った青空が蘇ります。実は、この景色の左側にお百姓さんたちが、数人で力を合わせて稲を干す作業をされていました。梅雨の季節に田植えをして、ずっと育ててきた稲をやっと刈りとり、束にして一束ずつ干していく、その米作りに対する心の込め方が、遠くまで水平に並んだ稲の平行線に感じられます。お百姓さんたちは、遠くに見える民家に住んでいるので...
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石鎚山のある風景を描く
11月下旬の小春日和、石鎚山を描きに行きました。河原を歩いていると、絵のような美しい風景に出会いました。木がメルヘンのように立ち並び、右の端には木でできた三角屋根の小屋があります。右上が石鎚山です。冠雪はありませんでした。絵の教室で知り合った近所の女性を1人誘って行きましたが、便乗のお礼にご自分で釣った鯵を開いて自宅の屋上で干した干物とみかんをいただきました。魚は炙って、その日の夜のおかずに...
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愛媛の風景画
私は小学校2年から高校1年までの最も多感な時期を愛媛県松山市で過ごしました。学校の遠足は松山城や近辺の山に行くことが多く、日曜には父がよく奥道後に連れて行ってくれました。奥道後の遊具で遊んで、ジャングル温泉に入るのが楽しみでした。その奥道後の菊花展に、今、私が絵を展示させていただいているというご縁は本当に不思議で、光栄に思います。そこに展示している絵の一部をご紹介しましょう。「砥部外山眺望」...
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いつも私は・・・
私はどうもグズでいけない。拓南中学校の同窓会の幹事をした時など、記念撮影した写真をみんなに郵送したのは、半年後であった。お盆に同窓会をやって、郵送したのはお正月である。写真の添え状に遅くなったお詫びと年賀の挨拶を入れておいた。子供の頃から、親に「お風呂に入りなさい」と言われて、「はーい」と返事をして支度をしていると、「まだお風呂に入っていなかったの?」と、親によく驚かれたものだ。外出するとき...
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姫路の思い出3
私が姫路に帰省したときには、たぶん祖母と一つの布団で一緒に寝ていたのでしょう。いつも寝ているときに「この子、体が熱い!きっと熱があるんや」と言われ、体温計で計ったら、祖母の言うとおり、やはり熱が出ていました。私は子供の頃から体が弱く、熱を出して、寝ていることが多かったと思います。卒業アルバムでも、クラス全員が写っている写真に、私一人だけ、クラス写真の上の端に小さな別枠で載っています。たいがい...
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花の抽象画
私の最初の絵のモチーフは、花でした。白を基調として、花を初めて抽象化した作品がこれです。盛り上げ剤を使っているので、かなり厚みがあります。花芯には、絵の具のいろいろな色の粒を接着させました。私にとっては、思い切って実験した作品です。この絵は、昨年の奥道後菊花展に出品しました。今年も10月から始まる菊花展には出品します。キャンバス油彩F4
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月刊誌「bit」に
昨日発売の愛媛の無料情報誌である月刊「bit」(出版元tel089-915-0357)に、私の紹介記事と顔写真が出てしまいました。恥ずかしくて、自分の写真はもう見たくありません。掲載された作品はこれらです。サインが斜めにしてあるのは、上下左右どちらからでも観ることができるからです。部屋にかけていて、飽きたら方向を変えれば、また違う味わいができます。たとえば、花が鳥に見えたりするんですよ。上の...
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夢の国その2
昨日の2つのニュースには驚きました。酒井法子さんが行方不明になったことと、大原麗子さんの孤独死が発覚したこと。あんなに華やかで美しい人達が・・・幸せって何なんだろうと思わずにいられません。昨夜、たまたま「最高の人生の見つけ方」という映画を観ました。余命6ヶ月と診断された老人の男性2人が残された人生を悔いなく過ごすために2人で旅に出るという話。人生の最後を幸せに締めくくった2人でした。「今は幸...
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白い抽象画最新作
この3日間は、ブログも触らずに、抽象画の製作に没頭していました。この絵を観た人が、雪のパリだと言ってました・・・油彩キャンバスF6
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夢の国
少し前から描いてきた抽象画を仕上げました。誰も踏み込むことのできない神聖な塔が中央にあります。祝福の花火が打ち上げられています。手前には水が、平和の水面をたたえています。遠い空には、幸福のメロディーが高らかに鳴っています。次のようなメッセージを込めて、この絵を描きました。みんな、ここに来て!幸せになって!貧困に喘いでいる人、病気に苦しんでいる人、愛を失った人、自分に足りないものに、苦しんでい...
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油彩による裸婦習作
デッサン力を培うには、裸婦を描くのが一番良いと言われ、年1回の美術館の洋画講習会裸婦コースで描くことにしています。個人的に裸婦のモデルさんを雇うのは、いろいろな意味で大変ですから。デッサン力は抽象画にも必要で、あのピカソも、生涯、デッサンは続けたそうです。下の絵は、今回描いた裸婦の習作の1枚。3日連続で、計8時間ほどで描きました。大きさは、F20号。モデルさんの筋肉の力の入っている箇所と、弛...
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裸族でごめんなさい
今日は愛媛県立美術館の夏季洋画講習会に朝の10時から午後4時半まで行ってきました。昨年の裸婦の絵の1枚はこれです。特別暑がりの私は、裸婦の教室で、モデルのためにつけてあるヒーターに熱せられた暑い部屋で汗があごからポタポタと流れ、頭は朦朧となり、フラフラになります。今回は私の姿を見る人には申し訳ないと思いながら、失礼な姿で絵を描きました。タンクトップの上着を脱いで、冷却用の湿布をおでこと背中に...
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白い抽象画その2
旅行はやはり、私にとってリフレッシュになったようで、今日は早速、一気に抽象画を描き上げました。白を基調とした油絵で、サイズはF6号。写真の色は、実物と少し違います。また、抽象画を描くパワーが戻ってきました。明日から3日間は、愛媛県立美術館で、裸婦を描きます。
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白い薔薇の油絵
旅行から帰ってきました。松山から宇和島、愛南町を海岸沿いに下り、高知県の西を回りました。あいにく雨が多く、現場で描いた絵は水彩画が1枚だけ。でも、雨の中を歩き回って、南国高知県の圧倒的な強い緑の息吹を肌で感じてきました。この旅行が絵の製作に、どんな影響を及ぼすのか、自分でも楽しみ。旅行に行く前ですが、一番最近描いた花の絵はこれです。真ん中がサーモンピンクの白い薔薇と、マメ科の白い花を描いた油...
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滝のスケッチ
急に誘われて、明日、仲間とスケッチに出かけることになりました。場所は愛媛県の白井の滝。水彩画の人が3名、油彩画の人が2名。滝を描くのは初めて。ワクワクするな(*^。^*)去年、新居浜の広瀬公園にスケッチ旅行に行ったとき、このような絵を描きました。にほんブログ村にほんブログ村