物語のタグまとめ

物語」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには物語に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「物語」タグの記事(164)

  1. 鷹(19) - 童話の時間

    鷹(19)

    鷹の飛んでいく下で、景色がくるくると変わりました。桃の花が次々に咲いては散り、木々の緑がどんどん濃さを増しました。それが見る見るうちに色づいて風に舞い始めました。かと思うと、白いものがちらついて、やがて辺り一面を覆いました。そしておかしなことに、季節は順序通りに巡るのではなく、飛び越したり戻ったりもし出したのです。が、鷹はもうそれさえ見てはいませんでした。風がそよぎ、うなり、逆巻く中を、雨の...

  2. 木陰で過ごす穏やかな時間のような|葉山にて - 横須賀から発信 | プラス プロスペクトコッテージ 一級建築士事務所

    木陰で過ごす穏やかな時間のような|葉山にて

    木陰で過ごす穏やかな時間のような、そんな雰囲気の住まいでした。磯崎アトリエの時の同僚である八木正嗣さんとパートナーのこのみさんのオープンハウスへご招待していただき、葉山へ。彼ら自身と親族を含めた大きな家族が緩やかに一緒に暮らすための家だそう。アンティークの大きなゲートレッグテーブルを囲めば、なんだかとてもリラックスできる、そんな家でした。いただいたパイナップルのアイスも冷たいお茶も爽やかでお...

  3. 鷹(18) - 童話の時間

    鷹(18)

    ちっとも変っていない、という月の言葉の意味は鷹にはわかりませんでしたが、そう言ってもらうと、その心に言いようのない安らかさがゆっくりと広がっていくのがわかりました。その晩、月の帰った後、鷹はこのような身になって初めて、何も考えず何も思わずに、静かに長い時を過ごしたのでした。そうしてその間、彼はどうしてか、懐かしい野山を飛んでいるような気がしたのです。眼下に広がる緑の野の上を、鷹は悠々と飛んで...

  4. 大人のための怪談話し - 魔女の見習い よもやま歳時記

    大人のための怪談話し

    お盆の頃は怪談話しをするのに絶好のシーズン。子供時代は夏合宿の消灯後に、必ず布団で怖い話しをしたものだ。クラスに必ず一人ぐらい、怪談話しの上手い子がいて、その子はちょっとしたスターになれる。「開かずの扉のあの話し、また聞かせてよ~」なんてせがまれたりされるのだ。話しを初めて聞く子を最大限怖がらせるために、にわかサポーターが演出効果を盛り上げたりする。思えば無邪気な夏を過ごしていたものだが、今...

  5. 鷹(17) - 童話の時間

    鷹(17)

    「俺はこのような身の上になりました。もう飛ぶことはおろか、身じろぎひとつできません。初めのうちは戸惑い、焦りながら、何度も、動こう、飛ぼうとしました。繰り返し繰り返し心を奮い立たせ、あきらめなかった。そのうち次第に怒りが湧いてきました。何に対しての怒りだったのか、自分にか、運命にか。…怒りを身の内に閉じ込めたまま身動き一つ出来ないのは辛いものでした。…けれど、ついに悟りました。もう再び、二度...

  6. 鷹(16) - 童話の時間

    鷹(16)

    次に月の訪れた夜、鷹はこの間の話の続きから始めました。どうしても聞いてもらいたいことの前に、気持ちを鎮めておく必要があったからです。「夏が終わると、空がだんだん高くなっていって、しまいに突き抜けるほどになると、木々にはたくさん実がなったんですよ。それを動物たちが食べに来るんです。ひよどり、からす、りすやきつね、たぬきなんかもいました。皆、冬籠りの支度をしていたんだなあ…」鷹の脳裏には、色づい...

  7. 鷹(15) - 童話の時間

    鷹(15)

    慰められて、鷹の心はだんだんに鎮まっていきました。あれでよかったんだ、と思えるようになっていったのです。「梅の次は桃が咲いたなあ。どれもみな、きれいな花だった。いい匂いだった。薄桃色にぼうっと霞んだ山の、きれいだったこと……」「ああ、花明りでぼんぼりのようじゃった…」「花が終わると、薄緑の葉の季節だ。緑が次第に濃くなって、木の間から漏れる光が眩しくなっていったっけ。木と葉の香り、せせらぎの音...

  8. ブレーメンの音楽隊 - ぽれぽれ切り絵Works

    ブレーメンの音楽隊

    ご無沙汰です。。。完全にサボっておりました。まだ載せていない作品がたくさんあるのでご紹介せねばミニ切り絵・物語シリーズ「ブレーメンの音楽隊」です(2019年作成)もう見たまんまですね。だいぶ前に「ブレーメン」というタイトルでシルエットのみでデザインしたのがありまして同じ構図でシルエットじゃないのをずっと創りたくて今年創ってみました。しかしえらく真面目にデザインを描いたもんだなぁ。もう少し遊び...

  9. 鷹(14) - 童話の時間

    鷹(14)

    「そういえば、外の建物の間に梅の木が一本残されていて、つぼみが目立ちはじめていたよ」月の一言に鷹の脳裏に浮かんだのは、懐かしい野山の春先の情景でした。「山の梅の木は、今頃、どうなっているでしょう」鷹は紅や白の花の咲く梅の木を思い出しながら尋ねました。「日のよく当たるところのつぼみは、もうだいぶ膨らんできているよ。しばらくすれば、ほころんでくるだろう」「あれはいい匂いだったなあ……」鷹はふくい...

  10. 2080 青芭蕉たどりつくべき物語 - 紀本直美の俳句ブログ

    2080 青芭蕉たどりつくべき物語

    投票にいきましょう!!「青芭蕉たどりつくべき物語直美」(あおばしょうたどりつくべきものがたり)〔季語:青芭蕉(夏)]

  11. 鷹(13) - 童話の時間

    鷹(13)

    「飛ぶってね、気持ちがいいんです。大空をゆったりと羽ばたいていると、自分がすごく大きくてすごく強くなったような気持ちになるんです。鳥の王様にでもなった気がして、どんなことでも出来る気になるんです」「そうだ、おまえさんは本当に鳥の中の若き王のように立派で堂々としていたよ」月が感心したように言うと、鷹はちょっと照れました。でも、とても嬉しく思いました。まるで今、自分がかつてのように雄々しく勇敢な...

  12. アリ、ときどき、キリギリス。 - 糸のない凧

    アリ、ときどき、キリギリス。

    アリのやり方も、キリギリスの生き様も、よく知っているけれど。私たちが本当に知りたいのは。キリギリスにもなれないし、アリにもなりきれない。そんな不確かな者たちの物語なんだ。

  13. 鷹(12) - 童話の時間

    鷹(12)

    次に月が来てくれるまでの間に、鷹は何から話そうか考えました。あまり飛びたいのに飛べない辛さばかり訴えては、聞かされる方も同じように辛いだろうと思ったからです。せっかくわざわざ来てくれるのだから、楽しい話もしたいと、知恵を絞りました。月が、「来てよかったな。また来てやりたいな」と思ってくれるように。それで、自分が自由だったころ、どんなに飛ぶことが楽しかったかを話すことにしました。野山を自由に飛...

  14. 鷹(11) - 童話の時間

    鷹(11)

    「新で別の世界に行った者達も、今の俺のようなじりじりした気持ちで苦しんでいるんでしょうか?」「……それはわしにはわからんよ。わしはいつまでもこの世界に留まるしかないからの。それにしても、おまえさんが望まぬ身になって、たった独りで辛く苦しい思いをしていることは、気の毒じゃのう。しかし、わしにしてやれることは、可哀そうじゃが、何もないんじゃ」鷹はがっかりしましたが、月が自分のことを心配して心を痛...

  15. 鷹(10) - 童話の時間

    鷹(10)

    「……おまえさんは、猟師の鉄砲に撃たれて死んだのだよ。そして、「はく製」というものにされたのだ。魂のない、亡き骸だけがそのまま永く残るものさ。普通は死ぬと、魂はこの世とは別の世界に行くらしいのじゃが……。いや、わしは生き物と違って、死ぬことがないのでのう……。ところが、おまえさんの魂は、この世界、生命のある者のいる世界にそのまま留まってしまったようじゃなあ……。気の毒なことじゃ……」「俺のほ...

  16. 都城市民会館へ - ふっとコト、カタり。

    都城市民会館へ

    先週のこと解体の前、最後のお別れに。53年前の設計の意図や想いを細部に渡ってあちらこちらに感じられた。とても有意義で幸せな時間だった。

  17. 楽園のカンヴァス - cozy little nook vol.2

    楽園のカンヴァス

    「ジヴェルニーの食卓」以来、久々に原田マハを読みました。前も言ったかも知れないのだけれど、原田マハの小説は、上手い噺家がやる古典落語に似ている。話のオチはとうに分かっているのに、その噺の上手さで、最後まで読ませてしまう。今回も、そんな感じで楽しく読めました。あの頃、行こうと思えばもっと何度も行くことができたはずなのに、近くにあると価値を感じにくいというか、いつでも行けるという妙な安心感という...

  18. 鷹(9) - 童話の時間

    鷹(9)

    「え?お月さんはご存じなんですか?俺のこと」鷹は月の言葉に少し希望を覚えました。「ああ、憶えておるとも。いつも悠々と飛んでおったな」鷹はなんだか嬉しくなりました。ですがすぐ、とても寂しくなりました。再び昔のように飛べるようになれるとは、もう思えなくなっていたからです。でも、月が自分なんかよりずっと大きな存在であることは解りました。自分よりずっと永く生きていて、たくさんのものを見、たくさんのこ...

  19. リセット願望。 - cozy little nook vol.2

    リセット願望。

    早く寝るためには、早く仕事を終わらせなくてはならないが、早く仕事を終わらせるためには、今の数倍早く仕事をやらなければならない。その為には元気が要るのだが、睡眠時間が足りていないせいか、全然元気が出ない。元気が出ないっていうか、午後の半分は使い物にならない自分。脳のほとんどが寝ている状態(のような気がする)。どこかで引き攣れた布を伸ばすように、いろんなことを平らにしたいと思う。思うんだけれど、...

  20. 鷹(8) - 童話の時間

    鷹(8)

    鷹は驚いて空を見上げました。「月はこんなところにもやって来るのか?あの月は、俺が故郷で見ていたのと同じものなのか?」ところが月のほうも鷹に気づいておりました。はく製の鷹が自分を見ていることも、それに命が宿っていることも、月には解りました。月は鷹に語りかけました。「どうしたね?何やら、ずいぶん驚いているようだが」鷹はまた驚きました。誰かに声を掛けられたのも、ここへ来てから初めてのことでしたから...

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