短編小説のタグまとめ

短編小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには短編小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「短編小説」タグの記事(73)

  1. ハットとりっく - 日々の小説

    ハットとりっく

    私、帽子が似合うんです。どんな帽子でもすごく似合うんです。私、頭がデカイんです。どんな帽子でも入らないくらいデカイんです。じゃあ、どうやって帽子が似合うって言ってるかって?それはね、遠近法を使うんだよ。お店の人に帽子を持ってもらってね、私が遠くに歩いていってね、ちょうどいい位置でシャッターを下ろすと、あら不思議。まるで帽子をかぶっているような写真が撮れるの。東京タワーを手のひらに乗せたトリッ...

  2. ダメガネ - 日々の小説

    ダメガネ

    またメガネが壊れた。壊れたと言ってもノーズパットがとれただけなのだから簡単に直るのだが、形が特殊なものだから俺の腕では直せない。メガネ店に行かなければならない。修理は無料だが店までの交通費がかかる。腹立たしい。特別に高価なわけではないが安物でもない。なのにノーズパットはとれるわ、レンズは外れるわ、つるはひん曲がるわ、散々だ。そのたびいちいちメガネ店に向かって仕事のできなさそうな店員にあわなけ...

  3. カツサンド戦争 - 日々の小説

    カツサンド戦争

    カツサンドが流行っている。全国的な流行りとか全世界的な流行りとかいうわけではなく、うちの近所、半径500m以内で流行っている。事の起こりは一軒の総菜屋の新メニューからだった。切り干し大根のノルウェー風サラダだとか、インド風肉じゃがだとか、くさやの干物のトマトソース煮込みだとか妙なメニューで全国的に知られた総菜屋なのだが、その店が今回、満を持して出してきたのが「純和風カツサンド~梅しそソースと...

  4. 宇宙人の友達 - 日々の小説

    宇宙人の友達

    人付き合いは悪い方だと思う。誰かと一緒に行動するということが苦痛だし、そもそも挨拶ですら口を開くのが億劫だ。そんなだから友人は数えるほどしかいない。というのも誇張で、二人しかいない。一人は小学校から知っている幼馴染だ。まだ私が人を恐れない子供だった時から知っている。私がどんなに不愛想で不機嫌でも気にすることもなく「ああ、育っても昔のまんまバカチンな子供だなあ」と放っておいてくれる。とてもラク...

  5. 深爪の女王様 - 日々の小説

    深爪の女王様

    女王様はきれい好き。いつもピカピカにしています。お部屋もピカピカ。お庭もピカピカ。ベッドもピカピカ。家来もピカピカ。もちろん女王様だってピカピカ。毎日5回もお風呂に入ります。歯も12回みがきます。髪は20回ときます。爪は30回切ります。女王様は爪の白いところが大嫌い。少しでも伸びたら我慢できません。「女王様、これ以上爪を切ったら、怪我をしてしまいます」爪切り番に言われても女王様は指をつき出し...

  6. 黒いドレス - 日々の小説

    黒いドレス

    結婚披露宴の受付を生業にしている。司会で食べている人なら何人もいるだろうが、受付業務で暮らしているのは私くらいだろう。稼ぎは少ないが女一人細々と食べていくには十分だ。結婚式の受付は金銭を扱う。普通なら近しい親戚や友人が引き受ける。ところが、お金の管理に慣れない彼らには隙がある。ご祝儀泥棒にやられることがしばしばあるのだ。その点、プロの私なら安心だし、もしも窃盗にあったときには全額補償するとい...

  7. ただのしかばねのようだ - 日々の小説

    ただのしかばねのようだ

    私は勇者だ。生れつき勇者だと言われ、育てられた。私の右手の甲にあるアザが勇者の刻印というものらしい。父は私が立てるようになったその日から剣術の訓練を始めた。おかげで私は物心ついた頃には村で一番の剣士になっていた。その当時すでに父も私には歯が立たなくなっていたのだ。私は自分よりも力弱い父と、自分よりも知識なき母に育てられた傲慢な子供であった。村の子供たちを人とも思わぬほどに見下し話をすることも...

  8. ひざの上のピクニック - 日々の小説

    ひざの上のピクニック

    クリームチーズと赤ワイン、それとライ麦のパン。それだけでも十分なんだけどここにスモークサーモンとチャイブがあれば大ごちそう。われながら安上がりだと思うけど、サンドイッチさえあれば私は幸せになれる。パンはライ麦か、クルミ入りのカンパーニュ。噛み応えのあるハードタイプのパンが好き。じわりと滲みだす小麦やライ麦の味をしっかりと噛みしめて爽やかな風が畑の上を走っていく様子を想像する、ひばりがさえずっ...

  9. 小説は難しい - ひろしの「どっこい田んぼのジャージーデー」

    小説は難しい

    1月発表の短編小説も入選を逃した。ここに高知新聞を購読していない方のために、「選評」の載せる。『「山をおりる」(片岡裕)は文学の持つ曖昧な表現を意識した作品である。私とタダヒコ君とO君の三人の関係性は作品の中からは見えない。私を引き付ける存在として描かれてはいるが、決して繋がってはいない。おそらく作者はそこを意識して書いているが、残念ながら読む側に作者の思いは今ひとつ伝わって来ない。選考委員...

  10. 稀望-3- - いつでも、ひなたぼっこ

    稀望-3-

    ~初めに~こちらは拙作『優鬱』、『曖昧』に続く完結編になります。(第3話完結3591字『稀望』総文字数10727字)「ありがとうございました」、店員のおおらかな声で貴子は靴屋を後にした。新しいパンプスを、自分で買った。貴子は紙袋をそっと大事に抱えながら、大通りを歩いた。街路樹がそろそろ色づき始めている、貴子は冬物の衣替えをそろそろ始めようかと考えた。思えば、自分で自分を追い詰めすぎていた。三...

  11. 稀望-2- - いつでも、ひなたぼっこ

    稀望-2-

    ~初めに~こちらは拙作『優鬱』、『曖昧』に続く完結編になります。(第2話3657字『稀望』総文字数10727字)赤ん坊の頃から三河は頑迷だった。おしゃぶり代わりにしていたタオルは擦り切れても離さず、ぬいぐるみはボロボロになっても捨てようとせず、玩具のピアノは鍵盤が壊れても叩き続けた。母親が新しいものを勧めても、頑なにそれを拒んで、自分の世界をガラクタで形作るのだった。小学生に入った頃は空き缶...

  12. 愛昧 - いつでも、ひなたぼっこ

    愛昧

    ~初めに~こちらは続編に『曖昧』『希望』があります。(シリーズ総文字数14584字)~初めに~こちらはシリーズ第2部になります。前作『憂鬱』をお読みください。続編『稀望』があります(完結済み)。(シリーズ総文字数14584字)体育の授業で膝に出来たかさぶたをめくると、痛みと血がにじんだ。治りきらないまま、傷口に逆戻りした跡は、今も脚に残っている。その足先に、オレンジがかったピンクのペディキュ...

  13. 優鬱 - いつでも、ひなたぼっこ

    優鬱

    ~初めに~こちらはシリーズ第1部です。続編に『曖昧』『稀望』があります(完結済み)。(シリーズ総文字数14584字)初めてカフェへ行った日を覚えているだろうか?居心地の良いソファーに肩を並べ、小難しそうなメニューを片手に囁き合う、12歳の少年だった冬を。見晴らしの良い高台からは、木枯らしの吹くお前の家が見えた。母親はとうに男を作ってあの家を出て、酒乱の父親はよくお前を殴った。ノロマだ愚図だと...

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