童話のタグまとめ

童話」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには童話に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「童話」タグの記事(88)

  1. 鷹(2) - 童話の時間

    鷹(2)

    ところがある日、いつものように伸びやかに空を飛んでいた鷹は、ズドンという大きな音と共に硬く鋭いものが自分の体を貫くのを覚えました。そしてそのまま、つぶてが落ちるように、迷いなく真っ逆さまに地上へと落ちていきました。黒い地面に叩きつけられて力なく横たわった鷹のくちばしの奥から、赤い血がたらりと垂れました。一体、何が起こったのか、自分がどうなっているのか、鷹にはまるっきりわかりませんでした。しか...

  2. 捨てよう!って思ったのに - ゆうゆう素敵な暮らしの手帖

    捨てよう!って思ったのに

    人生一回りしたら、好きなことを楽しみましょう。ゆうゆう素敵に暮らすヒントをお届けする、くつろぎ空間クリエイターの伊藤寛子です。長年捨てられなかったモノをようやく捨てようと・・・それは、刺繍の施された長袖のTシャツ。正確に言うと、長袖のTシャツの刺繍のある胸の部分を切ったモノ。その刺繍というのは5つの童話を刺したものなので、カラフルでかわいい。ちょっと針目は粗いけれど、お気に入りでした。そのT...

  3. 鷹(1) - 童話の時間

    鷹(1)

    その若い鷹は空を飛ぶことが何より好きでした。毎朝、まだ暗いうちに目覚めると、もうその胸は今日も高く舞い上がる歓びに高鳴るのでした。一羽きりで暮らしている鷹でした。巣立って幾年かが経っておりましたが、つれあいをめとってはおりませんでした。鷹は日々を生きぬくことに夢中で、昔のことを思い出すこともありませんでした。ただもう今を生きることだけに懸命で、その一瞬一瞬のつながりで一日がなりたっておりまし...

  4. 針ねずみと笛吹き(あとがき) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(あとがき)

    「針ねずみと笛吹き」を読んでくださり、ありがとうございました。このお話も、塑田久子さまのブログ「どこまでもまよいみち」の三題噺クリックからお題を頂いて作ったものです。頂いたお題は、「笛、針ねずみ、怒る」でした。まず、インドの蛇使いのイメージから、針ねずみが笛の音にあわせて芸をする、というアイディアが浮かびました。となると、当然、笛を吹く人=笛吹きが必要になります。その笛吹きの許からさらわれて...

  5. 海辺の本棚『ライラック通りのぼうし屋』 - 海の古書店

    海辺の本棚『ライラック通りのぼうし屋』

    ライラック通りのぼうし屋をある日訪ねてきた羊の注文は、自分の毛で30個のトルコ帽を作って仲間たちに届けて欲しいというもの。そうすれば、彼らに救いがあると。不思議な不思議なお話は、人の営みの哀しさを根底にたたえながら、呼応し合う愛情によってこそ人が救われると語りかけてきます。ぼうし屋が消えてしまった間、それでも仕事場を整え、ミシンに油をさす奥さん。物語の主軸ではないけれど、こんなところに大切な...

  6. 針ねずみと笛吹き(17) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(17)

    針ねずみはなんだか嬉しくなって、飛んだり跳ねたりしたくなりました。笛吹きの笛にあわせて、踊り出したくなりました。今までできなかった新しいことも、もっともっと難しいことも、何でもできそうに思われました。それで、ぴょんっと跳びあがると、くるっと宙返りをして見せました。それを見た笛吹きの目は、ぱっと輝きました。「おまえ、よかったなあ…!」笛吹きは静かにうなずくと、笛を取り出して懐かしい曲を吹き始め...

  7. 針ねずみと笛吹き(16) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(16)

    そのとき針ねずみは気がついたのです。自分は今まで笛吹きのことを主人と思っていたけれど、笛吹きはずっと自分を「友達」と思っていてくれたということに。針ねずみの心に、温かく幸せな思いが生まれました。それはゆっくりと広がっていき、やがて心と体をいっぱいに満たしました。それと同時に針ねずみの中に強くこびりついていた恐怖がどんどんなりをひそめていき、あの、何かが芽生えそうな気配が、今度こそ新しい形とな...

  8. 針ねずみと笛吹き(14) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(14)

    また別の日、月と星の穏やかな光に照らされるような笛の音になだめられて、針ねずみの心は安らぎました。月と星が雲に隠れると、闇までが味方でした。漆黒の闇はビロードのように柔らかく針ねずみを包み込んで、「もう何も怖がらなくていいのだよ」と何度も言ってくれました。それを聴くうちに、針ねずみはようやく安心することができました。笛の音が遠くに幽かに鳴るのを聞きながら、針ねずみは毛布のような夜に背中の針ご...

  9. 海辺の本棚『はしれ!ショウガパンうさぎ』 - 海の古書店

    海辺の本棚『はしれ!ショウガパンうさぎ』

    鈴木るみこさんのインスタグラムに印象的なコメントとともににアップされていた本。題を目にした時には伝統的な「おだんごパン」のお話かと思ったのですが、図書館でお借りして読んで、とてもとても心救われたのでした。娘のためにショウガパンでうさぎを作ろうとしたお母さん。ところが、焼かれる前にショウガパンうさぎは家を逃げ出して。リスに出会って、狐に出会って、そして、最後に出会ったのはうさぎの夫婦。追いかけ...

  10. 針ねずみと笛吹き(10) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(10)

    長い道のりを歩いてやっと家に着くと、笛吹きは明かりを灯し、ストーブをつけました。そして針ねずみを火のそばに置いて、温めてやりました。けれど、いくら撫でてやっても、針ねずみは丸まったまま、決して体を伸ばそうとはしません。その小さな頭の中には、まだぐるぐると恐怖が渦巻いていて、とてもそこから逃れることができなかったからです。いきなり乱暴に掴み去られた驚き、突つきまわされた戸惑い、何度も空高く放り...

  11. うるっとくる童話と、実験の絵本 - pig meets monkey

    うるっとくる童話と、実験の絵本

    今日はうるっとくる童話のお話。かあさんのしっぽっぽ (おはなしいちばん星)村中 李衣/BL出版undefinedお家が老舗の和菓子屋さんで一日中大忙しのお母さんそして2年生になる主人公の結衣は、あまりかまってもらえない寂しさとお母さんに対する反抗心も芽生えてきているお年頃。「お手伝い」をきっかけにお母さんにきつく叱られるのですがそれが、学校の発表会でやるお話に出るきつねによく似ていて自分のお...

  12. 針ねずみと笛吹き(9) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(9)

    曲はどんどん速くなり、終いには笛の音なのか風の音なのか耳鳴りなのかわからないほどになりました。風が吹き荒れて、辺りの草木は嵐のように打ち鳴らされました。川の波も渦を巻いて逆立っては、ざんざんと水面を叩きました。少年たちの悲鳴は泣き声に代わり、だんだん細く高くなり、その声もやがて聞こえなくなりました。踊るのを止めたくても止められない三人の少年たち。独楽のようにくるくると回り、足を高く蹴り上げた...

  13. 針ねずみと笛吹き(8) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(8)

    聞いたこともないような不気味な調べが辺りに響き渡りました。それは全く、ぞっとするような異様な旋律でした。すると、走っていたはずの少年たちの足が、どうしたことか、ちっとも進まなくなりました。まるでその場に釘付けされでもしたかのように。そうして、その手と足は勝手にひらひらと動き始め、三人は奇妙な踊りを踊り出したではありませんか。「なんなんだーっ」「どうしたんだっ。手足がひとりでに動くーっ」「俺じ...

  14. 針ねずみと笛吹き(7) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(7)

    「おーい、相棒ーっ、どこにいるんだーっ!」笛吹きが大声で叫びながら、土手を走ってきたではありませんか!少年たちは慌てて身を隠そうとしましたが、遮るもののない冬枯れた川の端です。すぐに見つかってしまいました。「お前らっ!俺の大事な相棒をどこへやった!?」笛吹き葉凄まじい剣幕で怒鳴りました。少年のひとりが虚勢を張ってせせら笑って答えました。「針ねずみなら、そこで泳いでるぜ。冬の川が気に入ったって...

  15. 針ねずみと笛吹き(6) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(6)

    「……死んじまったのかな?」「案外、あっけなかったな」「ちぇっ、もう、おしまいかよ」少年のひとりが、破れた靴の爪先で針ねずみを蹴りました。そのとき、息を吹き返した針ねずみが、その足先にかみつきました。「なんだ、こいつ、これで俺達に逆らっているつもりかよ?」少年たちはせせら笑いました。針ねずみはかむ力が弱いので、思いっきりかんでも、ちっとも痛くないのです。針ねずみは今度は体を丸めると、自分をつ...

  16. 針ねずみと笛吹き(5) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(5)

    小銭を盗んだ少年は、暫くして川べりの丈の高い草むらに座って仲間を待っていました。そこは三人の隠れ場所だったのです。少しして、箱を蹴り倒した少年が、もう少しして針ねずみをさらった少年が、草むらに戻って来ました。「おい、うまくやったな」「ああ、久し振りに面白い思いをしたよ」「あいつ、今頃、泣いているかもしれないぜ」三人はくつくつ笑って、小銭をばら撒いて山分けし、針ねずみをつまみあげました。「おい...

  17. 針ねずみと笛吹き(4) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(4)

    一人がいきなり、皿の上の小銭をつかんで駆け出しました。「おいっ、こらっ!」笛吹きが慌てて追いかけようと立ち上がり、人々が逃げた少年の後を目で追った隙を、もう一人が針ねずみを素早くつかんで反対の方向へ走り出しました。「あ……」それに気づいた数人が声を上げるか上げないかのうちに、最後の一人が木箱を勢いよく蹴り上げて、また別の方向へ逃げ出しました。人々が右往左往する中を、三人は何人もの人を突き飛ば...

  18. 針ねずみと笛吹き(3) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(3)

    「おい、あれ、見ろよ」三人のうちのひとりが、箱の上で芸をしていた針ねずみに気づいて、あごをしゃくってみせました。小さな箱の上で小さな針ねずみがぴょんぴょん跳び廻ったり、くるくる踊ったりしています。三人の目に針ねずみは、喜んで嬉しそうに芸をしているように見えました。肩を揺らしながら元気の良い曲を吹いている笛吹きも、針ねずみに負けず劣らず愉快そうに映りました。そして、それを眺めている人々の楽しそ...

  19. 針ねずみと笛吹き(2) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(2)

    ところが、それを快く思わない者たちがありました。いつも市場にたむろしている三人の少年たちでした。三人はそれぞれ、家にいるのが面白くありませんでした。おとうさんが酒を飲んでばかりで働かないのでとても貧しかったり、おかあさんがきつすぎていつも金切り声で怒鳴ってばかりいたり、少年が生まれた頃、まだ若かったおとうさんとおかあさんが子育てをせずに遊んでばかりいるのを自分たちの親に叱られて、どちらもぷい...

  20. 針ねずみと笛吹き(1) - 童話の時間

    針ねずみと笛吹き(1)

    ときおり落ち葉を舞い上がらせるような冷たい北風の吹く冬のある日、にぎやかに人の行きかう市場の片すみで、ひとりの若い男が笛を吹いておりました。男の前には、白い布をかけた木箱がひとつ置いてあって、その上には針ねずみが一匹おりました。笛吹きが愉快で楽しそうな曲を次々に吹くと、針ねずみはそれにあわせて箱の上で跳んだりはねたり踊ったり、はたまた宙返りをしてみせたり、様々な芸をして見せるのでした。「かわ...

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