診るのタグまとめ
「診る」タグの記事(206)
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痛い=整形外科?
「肩が突然痛くなったので、整形外科に行ったら骨には異常ないって言われ、炎症を起こしているから湿布を貼っておいてと言われました。」こういう方珍しくはないのですが、これがスタンダードなのでしょうかね?「突然痛くなった」理由が、何かしらの外力がかかったということならば、骨に異常はないか、と不安になっておかしくはないと思うのですが、ふつうに過ごしていて、急に痛くなった場合、いきなり骨に問題が生じたと...
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信じるとともに疑う
先日の「経穴解説」の講義のときに「やった鍼が効かなかったら、それは自分のなにかが間違っていると思ってください」ということを言いました。弁証したことが間違っていたか、選穴が間違っていたか、刺鍼が正確に行われなかったか。「経穴解説」にこういう効果があると書いてあったけど、それが違っているという考えではよくない、ということなのですが、捉え方によっては、盲目的に書かれてあることを信じろ、ということに...
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答えは身体が知っている
ある特定の日から調子が悪くなった。そういうことはよくあると思います。でも何か特別思い当たる節がない。治療する側からすると、そう言われることもよくあります。いいろいろな角度から尋ねると、原因に辿り着くこともありますが、イマイチ不明確なこともあります。問診をして核心に迫ることも大事ですが、問診では出づらいこともあります。そんなときは、身体に尋ねるしかありません。どこに負担をかけているのか、身体が...
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ちょっとした風邪
風邪というと、熱が出て、寒気がして、咳が出て、鼻水が出て、頭痛がしてなどの症状を伴うことが多く、逆に言うと、そういうことがあまり気にならないと、風邪をひいたという自覚がなかったりします。少しいつもより温まりづらい。ちょっと喉が痛い。少し怠い。そんなことが風邪の症状だったりもします。エアコンが効いてると、直接当たらなくても、寒さは下に行くので足元が冷えやすい。この時期は暑くなりだして足元を出し...
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乗り物酔いの方向
乗り物酔い。一般的に日常生活に支障が出ることが少ないから、放っておかれることが多い症状ではあります。必要なときに酔い止めを飲むことで済まされたり。でもこれを治しておくと、いわゆる上逆する他の諸症状も落ち着くことになるし、精神的に安定しやすくなります。でも乗り物酔いって様々で、あらゆるものが苦手な人もいれば、飛行機は大丈夫だけど、車はダメとか、船はダメだけど、車は大丈夫とか、実に多種多様です。...
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足の指はかくあるべき
足はからだを支える土台です。ですから言うまでもなくとても重要なところ。足の崩れは全身に影響を及ぼします。母趾は重心には母趾球が大事だとよく言われ、重要視されることが多いですが、僕の中では同等以上に小趾、小趾球が大事だと思っています。ですから、足のツボの反応だけでなく、指の動きや形状も診るのですが、小趾が反らない人が結構多いです。曲がったまま伸びないという人も少なくありません。小趾が使えていな...
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母指と示指
自分が体表観察をする上で、特に気をつけるというか、注意を払う必要があるのが、母指と示指だと思っています。手のひら全体を使って広く診るから、全て大事ではあるんですけどね。でも、母指と示指というのは、人間がより人間であることを意味しているところだと思っています。対立運動、人の手の形が今の状態である理由の握って砕く動作の中心となるところ。赤ちゃんのときは握る動きは手全体でしているように思います。握...
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「手」の追求
我々の診断は多くは「手」によってなされます。視覚的に行う診断もありますが、視覚障害者も生業としておられるように「手」がメインです。ですから体表からのありとあらゆる情報をキャッチできるためにも、「手」を「良い手」にすることは常に考えています。何をもって「良い手」とするか。ひとつには柔らかいこと。それでいてしっかりしていること。正確に情報をキャッチするためには、硬いと絶対に無理です。相手のからだ...
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胃腸炎
吐き下し。からだの状態を整えるのが鍼灸東洋医学ですから、こういったことももちろん治療します。病院に行っても具体的な対処法はないようですね。ひどくなると点滴。吐く症状がひどいうちは水を飲んでも戻してしまいますからね。数十分おきに吐いて、眠ることもしっかりできない。そういう子を見るのは親として辛いですよね。「うちで診ますから、今度そうなったら連れてきてください。」と言っておいたら、しっかり連れて...
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喉にも左右がある!?
風邪をひいたにせよ、他の原因にせよ、喉が痛いという経験はほとんどの人が経験あると思います。何がその痛みの原因か。それを考えることはもちろんなのですが、左右どちらに痛みが出ているのか、というところも大事です。これを患者さんに聞くと「えっ?、どっちってあるんですか?真ん中だと思いますが、、、」というような応えが返ってきます。そこで右に向いて「ゴクリ」、左に向いて「ゴクリ」とツバを飲み込んでもらい...
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狭心症にならなかったのは、、、
3ヶ月ぶりにとある患者さんが帰ってきました。帰ってきたというのは、今年86歳になる高齢の方なので、1時間くらい通うのにかかるし、体力的にもきついので近くのいい先生を紹介してほしいということだったのです。直近も来る頻度が減っていて、2週間に一度いらしていたのが、数ヶ月、半年とあいたりしていました。その間に狭心症を発症。僕も通うのは負担だろうと思い、わりと近いところに同じ会に所属している先生がい...
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春は問題が起こりやすい
3月の診療は今日で終わりました。春というの一年で最も変化の激しい時季でして、からだの不調を訴える人が多いのもやはりこの時季です。院内慌ただしい日が多く迷惑をおかけしたことも多かったかもしれません。アップダウンが大きいから、精神的に波がある人は、それが顕著になり不安定になるのも春です。めまいも起こりやすい。すっきりしないなどの病院では何科にかかったらいいのか悩む症状も出やすい。鍼すればいいです...
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「田中」さんラッシュ!?
2018年3月時点で日本で一人口が多い名字は「佐藤」さんのようです。2位の「鈴木」さんとは8万人以上離れていて、3位の「高橋」さんになると40万離れているので、この二強というのは変わらないでしょうね。当院では様相はちょっと違いまして、1位の「佐藤」さんはいらっしゃいますが多くなく、最大勢力は「鈴木」さんの14人。ついで「高橋」さんの10人。前の職場では「中村」さんが僕が診ている方では多かった...
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原因は、、、グミ!?
スポーツをしている少年を診ることはよくあります。からだの使い方に問題があり、うまくクッション機能を使えないでからだに負担をかけている子なんて多いです。それがよくなり、いい状態でいたのに、同側の足の違う場所に痛みを感じ出した小学4年生の男の子がいました。使い方を確認してみても悪くはない。それほど強いプレッシャーを受けているわけではないが、練習をしていると痛くなってくる。なんだろう?流れは胃の経...
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ツボの理解
体表観察のレベルが上がってくると、それまでそこまで気にならなかったツボが気になってくる。師匠がおっしゃっていたツボの効用が理解できてくる。「このツボは〇〇の効果がある」と師匠が書いた本に書いてあっても、そういうように見えていなければ、そんな効果を出すことはできない。見えるものが広がると世界が広がってくる。さらに広げていかねば。当ブログ応援ポチッとよろしくおねがいしますありがとうございます!
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側弯
学校において検査する項目のひとつにに「側弯」があります。若年層におけるスマホやパソコンの過度の使用により、これは増えてもおかしくないと思うのですが、整形外科においてはコルセットによる固定というのを治療としてまだ行っていたことに驚きました。成果がしっかり出ているということなのですかね?子どもの頃コルセットをしていて、大人になり、手術をしたという人を知っていますが、僕はコルセットは根本的な解決に...
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鼻水
「足の三里」というツボ。結構有名ですよね。松尾芭蕉の『奥の細道』にも出てきます。胃の経絡のツボ。ここに鍼をして、鼻がスッと通り、鼻水が楽になる人がいます。実の反応。食べ過ぎです。花粉症と言って苦しんでいる人、食生活を見直すことで改善されるものも多いです。全部がそうだというわけではないですよ。いろいろあります。いろんな身体を診ると、いろいろわかります。おもしろいです。当ブログ応援ポチッとよろし...
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冬季研修会『順雪会』2019.2.10〜11②
前回の続きです。研修会の初日、実技指導の擦り合わせの後、刺鍼実技を受講しました。講師だけが参加でき、別室で行われます。数ミリ深さが違うだけで効果が全く違う。刺す前の捉え方、刺す瞬間の捉え方、刺しているときの捉え方でも違ったものになります。もちろんそんな段階的なものではなく、ひとつの流れの中で起こっているもの。少数鍼、一本鍼で治すには、ひとつの鍼へのこだわり、ひとつのツボへのこだわりは半端ない...
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同病異治
毎回頭痛を訴える方。同じ人が訴える同じ病。でも毎回同じ治療ではありません。手に鍼をすることが多い。でも決めてかかっているわけではありません。今日は足の内顆の下。そのときの様々な状況、季節、天候、それらを考慮して導き出します。患者さんにとっては治ればいいんですけどね。僕らはそこに根拠が必要です。頭痛だからこのツボということはしません。同じ病でも異なる治療をする。「同病異治」といいます。当ブログ...
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治るために通る道
喉が痛い。こんな症状を訴えて当院に来られる方もいます。風邪をきっかけになることは多いです。腫れて食べることもしづらい。大人でも子どもでもあります。「かわいそうに、、、」小さい子が食べられない状態になっていると、親もまわりもそんな感情を抱きますよね。でも、そうなる前に食べ過ぎていた、なんてことはよくあるんですよ。風邪、風寒邪を受けたときに、それによって体内の熱が逃げ場がなくなり強くなったりしま...