詩小説のタグまとめ

詩小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには詩小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「詩小説」タグの記事(20)

  1. 「杉皮葺の屋根」 - 近藤明子の道々日記

    「杉皮葺の屋根」

    杉皮葺の屋根に生えた草を取りに伺った先でのことである。杉皮葺は、どうやら、戦後、日田などで、杉などの林業が盛んになっていくにつれて、杉皮を廃棄するよりも利用するために始まったというようなことを家主の方に教わった。杉皮を短冊状にしたものを、丹念に、丁寧に、一つ一つ茅葺の上に重ねていく作業は、根気のいることではあるが、そこで生まれてくる理由があったことを思うと、何事もただそこにあるわけではなく、...

  2. 「赤子の夢」 - 近藤明子の道々日記

    「赤子の夢」

    赤子の夢を見ていたひたひたとあの方がおとずれるといっていたタゴールの幼子の歌を聴くようにあの何もないがらんどうの家には風が通っていて夕暮れの日差しが柔らかい砂がザラザラと辺りを包むように時にみちたゆるやかな夜を連れてくるのだ私は一人そこにすわって体内に満たされていく気配を育てていくようにそこにじいっとしていた

  3. 「減速効果」 - 近藤明子の道々日記

    「減速効果」

    高速を走っているとつい速度を出してしまう癖がありその癖を直そうとかなり減速して走っていたするとするりと猿が高速道路を横切った少し前の速度なら確実に当たってしまっていた減速効果焦らずにのっそりと優雅に横切るものを見ながらそう思った

  4. じゃにすの命日 - 近藤明子の道々日記

    じゃにすの命日

    つい先日のことラジオを聴いていたその日がじゃにすの命日だということを知った学生時代 聞いていた歌を思い出したもうかきむしられるようなことはないと思っていたのだが古い古い記憶を絞り出すような声かすれてしまった痛みのような呻き青ざめた苦々しい記憶ニューヨークの蝋人形のじゃにすは長椅子に座ってじっとしていた確か最後のアルバムのジャケットの長椅子固まって動かなくなった記憶がどろどろ溶け出してきたよう...

  5. 詩小説「うなぎの夢」 - 近藤明子の道々日記

    詩小説「うなぎの夢」

    俺の親父が、日記を密かに書き連ねていたのを、俺が見つけたのは、偶然ではないような気がしていた。親父がうなぎを食った後、車を運転して帰っている時に、泡を吹いてぶっ倒れたのは、それからしばらくしてのことだった。路肩に停めることができたので事故には至らなかったのは不幸中の幸いであったが、その時に、隣に座っていたのが看護師の彼女であったのが、不幸中の不幸であったのは、言うまでもない。お袋は、泡を吹い...

  6. アジアフォーカス映画祭に行く。 - 近藤明子の道々日記

    アジアフォーカス映画祭に行く。

    今年は、イランでのロケも敢行された、「どすこいビューティーズ」という女子相撲映画撮影に参加させていただいたプロデューサーの児玉さんが福岡パノラマの枠で久留米絣の物語を作って上映されているということを知り、伺った。久留米絣の礎を築いたと言ってもいい「お伝さん」と久留米絣を受け継ぐ者たちの物語であった。「お伝さん」が久留米絣を受け継ぐ者の前に現れるというちょっと異界な物語ではあった。見えないはず...

  7. 形から入る - 近藤明子の道々日記

    形から入る

    形から入るように心構えを持つようにと今日が最後のお勤めだった心構えの師匠のシゲさんに言われてニッカポッカを手に入れたオランダの子供服が起源というものもあるようでニッカポカーズといえばオランダ移民のことだというスポーツや軍服で使われていたというがもともと江戸時代やらの鳶職の方々のそれに近い形だというものもあるニッカポッカをはいているといつも面白いお父さんのような大工さんが板についてきたねえ俺が...

  8. ご安全に世界夫人よ - 近藤明子の道々日記

    ご安全に世界夫人よ

    「さようなら世界夫人よ」ヘルマン・ヘッセ 植村敏夫訳 作曲・編曲 Pantax's World世界は がらくたの中に横たわり かつてはとても愛していたのに 今 僕等にとって死神はもはや それほど恐ろしくはないさ さようなら世界夫人よ さあまた若くつやつやと身を飾れ 僕等は君の泣き声と君の笑い声には もう飽きた 世界は僕らに愛と涙を 絶えまなく与え続けてくれた でも僕等は君の魔法には もう夢な...

  9. どの手が作るか - 近藤明子の道々日記

    どの手が作るか

    どの手が作るかで茅葺が変わるとするならばただ見ているだけのものにあっちに行けというものの手よりも茅にのっかった小さなカエルを見つけて笑うものの手で生きているものそのままのものをそのまま愛でるものの手で作り続けていただきたいいたずらに煽られきょうそうで追い立てられて作るよりも丁寧にいきて作っていけるように作り続けていきたい

  10. さしよし - 近藤明子の道々日記

    さしよし

    雨風と太陽に削られていく時の再生をおこなうようにさしよしをするだんだんにまだらになるふるいよしあしとあたらしいよしあしさじかげんで平たくも固まりにもなるまるで我々のようにそこにおさまっていく時の束たちどうか一つ一つが連なって一つのものになるようにと祈るように丁寧に生きるようにさしよしをする

  11. 忘れることがないように - 近藤明子の道々日記

    忘れることがないように

    死神と出会って魅入られてしまった方は天上に行って幸せに暮らしていると美山の中野親方はおっしゃったそれでもなくなってしまった方を忘れることができないものたちは自分のやれることをやって生きて行くしかできない残されたものたちは心を亡くすことなく自分たちのできうることをすることでしか受け継いでいくことでしか報いることはできないなくなった方の意思を受け継ぎ守っていけるように心ある方々に出会えることで守...

  12. シゲさん - 近藤明子の道々日記

    シゲさん

    シゲさんが神奈川から助っ人にやってこられた。とても大きな方である。身長はもちろん、人間としても。とても繊細で優しくもあるが、仕事に関しては厳しいだんどりの鬼と化す職人さんでもある。茅の扱い方やみちぎに登る時の脚の踏ん張り方を教えていただく。私が雨の中、フラフラして滑り落ちそうであったらしく、見るに見かねて教えてくださったのだった。ありがたいことである。いろいろ、学ばせていただけることに感謝である。

  13. からすとこじ開けと - 近藤明子の道々日記

    からすとこじ開けと

    からす で よし を引き出し新しいよしを親方に手渡す少しずつでも先を見て進んでいけたらと思うこじ開けを使い二番鉾にしろ縄をかけみちぎに男結びで結わえることも先輩にさせてもらえるようになった少しずつでも先を見て進んでいけたらと思ううちに回って鉄針を取るアバカを竹に回すためにやらせてもらえないことよりもやらせてもらえる喜びの大きいこと教えていただいた方々に対する感謝となり自分のできることを広げて...

  14. 「風の波紋」 - 近藤明子の道々日記

    「風の波紋」

    「風の波紋」というドキュメンタリーにも出てくる茅葺の屋根改修にも関わっておられる写真家の高松さんが、さしよし補修をしている現場に偶然、足を運ばれて訪ねてくださった。自然に生きるということを実践されている方々で、自分の理想でもある。狭い世界に閉じこもり、いがみ合うようなことがしたくないのなら、いろいろな世界を見て、存分に、味わっていきたい。いつか尋ねてみたい。世界が少し広がった気がする。ありが...

  15. 茅葺と陶芸と - 近藤明子の道々日記

    茅葺と陶芸と

    星野村周辺を散策し、茅葺屋根やかつて先輩方が作られた屋根を見てきた。星野村にある原爆の火も拝見した。火は高いところにあり、遠くからしかそこに火があると気付かないくらいほのかな火であった。茅葺の先輩の森けんさんが屋根を葺いたという山本源太さんの窯にも寄らせていただいた。美味しいお茶と奥様のお手製の抹茶寒天の風味を源太さんの器が包んでいた。その全ての、手触り肌触りをも美味しくいただく。僕の星とい...

  16. 四十九日 - 近藤明子の道々日記

    四十九日

    四十九日が近くなり、盆でもあり、亡くなった先輩のお宅に皆さんと伺う。奥様と子供さんはいつも通りの日々を過ごしておられるようであったが、大きな存在をなくしたことは、ご家族にとっても、私たちにとっても、未だに受け止めきれないもののように思われた。写真の先輩は微笑んでおられるが、どこか上の方、遠くの方を見ているようで、もう、お話しすることも、教えていただくこともできない哀しみのようなものを置いて行...

  17. 「月蝕」 - 近藤明子の道々日記

    「月蝕」

    ハサミを入れる皮の入れ物の修理を個人でカバン作りをしている方に頼んでいた。汗で皮が溶け出したようにしてできた穴が鋲よりも大きくなった。地球を飲み込んだ影のように、ぽっかりとした見えない闇を作り出していた。月を蝕うような闇が底なしの穴を作っていくような夜に、人工の小さな太陽の光を溜め込んだようなコンビニエンスストアで待ち合わせをしていた。彼女はすでに来ていて、雑誌のところに立っていた。私は、ハ...

  18. 「稲の花」 - 近藤明子の道々日記

    「稲の花」

    稲も花が咲くときがあるのだという稲の花は白いというもう少しで花が咲くという花が咲くとき雨風はない方がいいという一つ一つの米に花が咲くとき愛し合うといい小さな実がつくとき白い実を一緒に食べればいい

  19. 「今年の蛍」 - 近藤明子の道々日記

    「今年の蛍」

    久しぶりに散歩をした。暗い夜道を歩いていると星がくっきりと見えてきた。山の星は近くに見える。しばらく歩いていると道端に今年初めての蛍を見た。この時期に見れるとは思ってもいなかった。光っては消えていくほのかな明かりにつられて立ち止まった。これからどうやって生きていけばいいのだろうか。心の中で蛍に尋ねてみたくなった。光っては消えていくほのかな明かりは何も言わずにただそこにいた。

  20. 「最後の試合に」 - 近藤明子の道々日記

    「最後の試合に」

    高校生最後の剣道の試合に臨んだ倅であった体が心を通り越して動くような気持ちが重心になっているようなそれでも体の動きは自由の中にあった一人抜き二人抜き切り込んでいくその体は自由そのものであった凄まじい風を作るような自由生の喜びの中 動き回るようなあそこまで自由に動けるようになった倅の凄まじい努力を思うと母は涙が自ずと出てきて止まらずいい試合であった面白い友と出会えて良き師に出会えて幸せな時をも...

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