400字小説のタグまとめ

400字小説」のタグがついている新着記事と人気記事をまとめました。エキサイトブログには400字小説に関連するブログ(日記、記録、写真、レビュー、噂、まとめ)がたくさん投稿されています。

「400字小説」タグの記事(50)

  1. 後期高齢者のすべて - なかがわよしのは、ここにいます。

    後期高齢者のすべて

    まだまだ子どもだなと思う。80になった。しぶとく生きたい。死ぬのが怖い。この夏の花火を最後にしたくない。来年も息子や孫と花火を。嫁の清子さんもやさしい。息子はいいセンスしとるよ。わたしも母さんを勝ち取って偉いけどな。もう車には乗らない、免許証返納。清子さんが勧めてくれた。言いにくかっただろうに。息子に頼まれたのか、それとも自ら?物怖じしない言いっぷりが気持ちいいな。わたしはこの年でもいい人を...

  2. カートに逢えて良かった - なかがわよしのは、ここにいます。

    カートに逢えて良かった

    知った時、カートはすでに死んでいた、ブルース・リー。だから生前から好きだった志保には勝たん。ヌンチャク振り回しても勝てっこない。「どんくらい落ちてる?」て、にやにやして、おれのデスクに馴れ馴れしく。社内恋愛禁止なのに、公認の仲。志保は間もなく産休に入るし、堂々と居残るつもりのたくましさ。「『イン・ユーテロ』の方が好き」と言っても、志保は余裕綽々。《わたしはカートのすべてを好きだから》という自...

  3. 鳴らないはずの電話 - なかがわよしのは、ここにいます。

    鳴らないはずの電話

    温泉に浸かりたい。でも、さやかがいるから、のんびりとなんて言ってられない離婚調停中で疲れてるし、子育てが苦痛で。さやかを愛してないわけじゃないんだけど、だからこそ《ひとりになって羽をのばしたい!》なんて思う自分を責めたり。スタバに長いこと行ってないな。Facebookは何ヶ月放置したままかな。ライブにも行きたい。折坂悠太とかカネコアヤノとか。若い人たちがメキメキと頭角を現してきてるから、焦燥...

  4. メルカリ狩り - なかがわよしのは、ここにいます。

    メルカリ狩り

    レイカーズのキャップを発見!欲しいっ。でもレイカーズのはすでにふたつ持ってるんだよなあ。そもそもキャップは20個を越えた。それでも減らした方。1個1個に愛着があるの。残されたモノだけに。出品者さんに値下げの交渉を大胆に。ソッコーでリプが。やはりこちらの言い値にはならない。買うかヤられるか。「検討します!」って返したけど、心のなかでは買う気満々。最近見境なく買い物しすぎ。お金がないのにクレジッ...

  5. 忘れられた人。 - なかがわよしのは、ここにいます。

    忘れられた人。

    もう11月も間近だから、あの人の誕生日が近い。あんなに好きだったのに顔を忘れた。眼鏡を外したみたいに、ぼんやりとしか思い出せないし、そもそも年を重ねてるから、顔も変わってるはず。吉永小百合さんみたいに永遠にかわいい人なんて選ばれし者だから、あの人だって残念ながら。わたしも人のことは言えなくて太ったな。同じくらいの体重を行ったり来たり。誕生日の日にちをはっきりと覚えていない。でも、いつかの誕生...

  6. あなたと雨と浅沼先生と - なかがわよしのは、ここにいます。

    あなたと雨と浅沼先生と

    ストレスで散財。雨が降っている。秋の雨も嫌いだ。あなたが好きだ。うまくいかないから負荷。お付きあいも不可能なのかな。結婚を前提に……なんて重い言葉は使わないから。お友だちからはじめてもらえませんかねえ。きっと男と女の友情なんて成立しない。浅沼先生は「あり得る」って自らの人間関係を吐露して、支持。わたしはレモンサワーを飲みながら「それはないっすよー」と馴れ馴れしく言ったな。25年前のキヲク。浅...

  7. それは裏切りのはじまり - なかがわよしのは、ここにいます。

    それは裏切りのはじまり

    コンビニの前で買い食いしたら店員に注意を。逆ギレして「もう来ねえよ、こんな店!」と、家族がいる年齢で、大人げなく。くさくさして、正午から呑める居酒屋にIN。座るよりも早く≪生大≫を注文。店には学生たちと、競馬新聞に赤字入れてるおじいさんなど。それとひとりで呑んでいる女性が気になった。ほどなくして注文したビールがやって来る。ぐびぐび。仕事はまだ残っているが、今日でなくてはいけないわけでもない。...

  8. 偉そうに言ってみる - なかがわよしのは、ここにいます。

    偉そうに言ってみる

    パートナー探しに必死になっているきみ。多分、力を抜いたほうがいいよ。筋肉が硬直しすぎて、振り下ろす刀の威力を半減させてしまう、それと同じだと思うの。きみなら、躍起にならなくても、見つかるよ。時間はかかるのか、案外スッと見つかるのか、それは断言できないけれど。わたしはモテたいと思っていた20代は努力していたのに、全然モテなかった。結婚相手を見つけることに、がっついていて、だから≪いいな≫と思う...

  9. 恋よりも速く。 - なかがわよしのは、ここにいます。

    恋よりも速く。

    清人は陸橋の急な坂を立ちこぎで登っている。頂点まであと少し。今日も花の手を握れなかった。手どころか、世間話すら、ろくにできなかった。放課後、花は清人の野球部の練習が終わるのを教室で待っていてくれた。「『あれー、花ちゃんは誰か待ってるんかやー』ってからかわれた」と彼女が照れ臭そうに、でも嬉しそうに言ったのを目の前で聞いた。顔はまともに見られなかった。それすらできないのだから、花の話に返事するこ...

  10. 言っている意味はわからないが、とにかく愛している気持ちは伝わってくる - なかがわよしのは、ここにいます。

    言っている意味はわからないが、とにかく愛している気持ち...

    「カッコいいっていうか、生き様?いや、おれはイースタンの人生すべてを知ってるわけじゃないからね、生き様に憧れてるっていうのは違うっていうか、大袈裟かもしんない。あー、でも、やっぱり音楽って生き様が反映されるわけじゃない?そういう意味では生き様にシビれてるのかもしんないなー。あの人たち、もう何歳?吉野さん、50過ぎてるんだろうか。もう普通のおじさんですよ、街歩いてたら。いやね、フジロックでメイ...

  11. その恋の速さは。 - なかがわよしのは、ここにいます。

    その恋の速さは。

    四月が満開の午後。土曜日。「桜の花びらって秒速5センチメートルで散るんだって」真っ昼間のひまわり公園。小学生が公園内の横断歩道で何やら遊んでいる。彼女たちにしかわからないルールで。桜の花がひらひらと散っている。それを見ながら有里子が言ったのだった。しかし憲彦の返答は下品で。「それさー、何かのAVのタイトルじゃなかったっけ?」憲彦がセンチメンタルのかけらもなく言うので、がっかりした。やっぱり女...

  12. たぶん、伝わってない - なかがわよしのは、ここにいます。

    たぶん、伝わってない

    哲央は彩子とロキシーに映画を観に行ったのだが、付き合って間もないから、緊張して普段の自分でいられなくて、チケットを買うのもままならない。初めての人。「あ、学生、2枚、あいや、やっぱ、違います、1枚で」挙句の果てに学生証を忘れていた。「カッコ悪いねー」と呟いたら、彩子には聞こえなくて、聞き直されたので余計カッコ悪かった。「『カッコ悪いねー』って言ったの」「え、ごめんもう一回言って。何?」「あ、...

  13. びしょ濡れの恋 - なかがわよしのは、ここにいます。

    びしょ濡れの恋

    雨が降っている。傘が必要な雨、大粒の雨。アルコール屋の軒下でふたつの傘がその場から動けずにいた。「行かなきゃだけど、ばいばいしたくない」裕子が伏し目がちに言う。雨粒が傘に落ちて弾ける音が降っている。裕子のコートが濡れている。清哉の内面が揺れている。「おれ、もう少しいっしょにいたい。だめ?」答えはわかりながらも訊いた。「わたしもそうしたいけど、帰らないと」本心は違うとわかりながらも堪えた。雨は...

  14. 大したことではないけれど、 - なかがわよしのは、ここにいます。

    大したことではないけれど、

    淳治はゼミの塩谷先生に≪尊敬の念≫を持っているというと大袈裟だけれど、それに近い気持ちを抱いていた。イギリスの文化にひじょうに詳しく、その世界では著名な先生らしい。しかしながら、それを誇示したりしないし、必要以上に知識をひけらかしたりもしない。留年の瀬戸際にいた淳治のような学生にも、わかりやすく変換して教えてくれた。塩谷先生は酒が好きで淳治もよく誘われて、新宿あたりで飲んだ。飲むだけではなく...

  15. すべては浅沼先生のお導き - なかがわよしのは、ここにいます。

    すべては浅沼先生のお導き

    先生、お元気ですか。僕は元気にやってます。って言いたいところですが、精神病になってへろへろです。雑誌編集の仕事は辞めて、製本工場で働いていましたが、それも辞めちゃいました。無職になったけれど、何より書くことに時間が割けるので、ありがたいですね。就職活動そっちのけで。僕が小説を書くようになったのは、先生のおかげです。『親父』って小説覚えてます?僕の処女作(笑)。先生があれを褒めてくれてそれが書...

  16. 「おーい、監督さん!」って今なら言える - なかがわよしのは、ここにいます。

    「おーい、監督さん!」って今なら言える

    高校の最後の夏の、最後の打席で、監督に言われたことを今でも思い出します。「ボールをよく見て。打球の行方は神様にまかせろ」9回表ツーアウトで、チームは2点負けていました。わたしは最後の打者になりたくなくて、必死でした。チームが負けていることよりも、自分が生きることしか考えていませんでした。今考えると未熟な気もするし、でもいつでもそういう気持ちで打席に立てていたら良かった。初球の甘いボールでした...

  17. 編集長へ - なかがわよしのは、ここにいます。

    編集長へ

    「ごめんなさい」編集長のことを想うと、わたしには、その言葉しか浮かびません。わたしの鬱病がぶり返して、会社をしばらくお休みしなくてはならなかったとき、いずれまた戻りたいと思っていました。だけれど、病気はひどくなるばかりで、入院して、結局、仕事が負担になっていることがわかって、わたしは会社を辞めることを決意しました。そのときは本当にしんどくて、不本意にもメールでそのことを伝えたのが、ずっとひっ...

  18. やーまだ! - なかがわよしのは、ここにいます。

    やーまだ!

    おい、たまには長野遊びこいやー。仕事にかこつけてよー。駒ヶ根からは遠いだろうけど、俺が行くのは大変だから、おめーが来いwつーか、キャッチボールしてえんだ。高校んときみたいに。あ、何年か前、もう十数年前か、山田んち行ったとき、庭でキャッチボールしたな。懐かしかった。後ろ向きって言われるかもしれないけど、キャッチボールして、高校球児だった自分の純粋さとかさ、思い出したいわけですよ。あなたとの関係...

  19. 最愛の猫は狂暴で - なかがわよしのは、ここにいます。

    最愛の猫は狂暴で

    いつも無理やり抱き締めてごめんよ。だって、ぼっち、かわいいんだもん。いくら噛まれても懲りないよ。長生きしてください。すでに生き続けていてくれてありがとう。ぼっちのかわいいところは、前足を揃えて座っている姿/肉球のぷにぷに/しっぽのゆらゆら/おひげの毛穴/背中を丸くして眠っているところ/顔を近づけると仕方なく鼻を舐めてくれるところ/窓の外を見て、たそがれているところ/猫パンチ/「にゃー」(訳:...

  20. ずっとそばにいて - なかがわよしのは、ここにいます。

    ずっとそばにいて

    そんなこと言ったことがない。プロポーズでもカラダを重ねた直後でも。「死なないよね?」と妻は心配して。一緒に暮らしているゴールデンレトリバーが体調を崩して。ぐったりした病院で、ずっとそばにいたかった。彼の呼吸が荒くて、目もうつろ。吠える気力もないのか、ただただゼイゼイ。妻が彼の体を撫で続ける。愛はきっと通じている。言葉も言っていることはわかっている。家族だから。「死なないよ」とわたしは妻に言う...

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