笑顔があふれるゴンちゃん&まめぴーちゃんの写真とともに、手作りを楽しむ毎日をつづったブログが大人気!泣いたり、笑ったり…。けんかもするけれど、仲のよいふたりを見守りながら、ママならではの目線で何気ない日常の中にきらめく一瞬一瞬を切り撮るコツをうかがいました!
ありがとうございます!自分らしいというよりは、大好きな写真がこれ。(写真左)我が家の8歳の長女、2歳の息子、きょうだいのポートレートです。3人で美術館に出かけたとき、その中庭で撮ったもの。追いかけっこをして遊ぶふたりを撮りました。とっても楽しそうですが、いつもはケンカばかりなんですよ。これは奇跡的な一枚です(笑)。
息子が遊びに夢中になりすぎてオムツを替えさせてくれず、お尻がもっこりしているのも密かな注目ポイントです(笑)。
同じ理由でこちらも好きな写真。(写真右)どんぐり拾いに公園に出かけたときのおやつシーン。長女が弟のお菓子を盗もうとしているところに、弟のやさしさにより「あーん」してもらっているという…(笑)。娘の戸惑ったようなうれしそうな表情に思わず頬がゆるんでしまいます。
こんなふうに、ふたりのふだんのやりとりがあとになっても思い出せるような、自然な表情が撮れたときはとてもうれしいです。
ほかにも、ただニコニコしているだけではない、子どもの何気ない表情だったり、その場の空気感みたいなものが肌で感じられるのが、自分らしい写真なのかなと思います。
そうですね、専門的な勉強をまったくしていないので、お教えできるような撮り方についての知識はなく、恐縮なのですが…。とりあえず言えることは、どんなときでもカメラを横に置いてたくさん撮ることでしょうか。それから、あまり光量がなくてもブレずに撮れ、背景のボケがきれいな単焦点レンズを使用することかもしれません。
今は書籍などの仕事で忙しくお休みしていますが、子ども服をハンドメイドして販売するショップを長年やってきたので、そのモデルは子どもたちにやってもらってきました。
100枚撮って使える写真は10枚がいいところ…なんて、子ども写真なら毎度のことです(笑)。
構図の取り方や風景の切り取り方は、幼い頃から高校生になるまで習っていた絵画教室の影響があるのかもしれません。今でも植物や風景画などの静物は「これが一番美しく見えるな」って角度を見つけるまで、かなり配置にこだわって撮るタイプです。
でも、子どもが生まれてからはとにかく過ぎ去る一瞬一瞬をすばやく撮りたいので、瞬発力がついたかも。カメラ片手に子どもと公園に出かけたり、道草散歩を楽しむのは、忙しい日々から離れ、思いのほかリラックスできる時間になっているようです。
初心者の方は、被写体を中央から少しずらすように心がけてみると、雰囲気のある写真が撮れると思います。また、できるだけフラッシュを控え、自然光のもとで撮るようにしてみてください。
ポートレートを撮るなら背景はあまりごちゃつかないように気をつけてみると、被写体がより引き立ちます。
暗いなら露光を上げて。私はブログにアップする前にPhotoshopでトーンカーブを調整することもあります。Photoshopは有料ソフトですが、今はフリーでも手軽で高機能のソフトがありますので、調べてみてくださいね。
タブーとされている逆光でも、かえってドラマチックに撮れることもあります。逆光のときは露光を上げるようにしていますが、もし暗く感じたらあとでフォトショップでトーンカーブを上げて調整します。
また、NIKONにはアクティブAライティングという、影の部分を自然に明るく調整してくれる機能がありますが、わたしはあえてその機能をOFFにして、影の黒さを際立たせ、ドラマティックに見えるようにしています。あまり深く考えず、いろいろな角度からシチュエーションを変えて撮影を楽しんでみてください。
今では「変な顔を発明したから写真撮って!」と言われることもありますが(笑)。私があまりにカメラを向けすぎて、年頃の娘は嫌がる時期もありました。
それでも、大好物を食べているときや遊びに夢中になっているとき、本や物づくりに熱中しているときはチャンス!
こちらのことを気にせずいい顔をしてくれているので、私も一緒に過ごすかけがえのない時間を堪能しながら撮影も楽しんでいます。
また、私にとってカメラを構えるのは「見守る」ことにつながっているように思います。
子どもって、何かできないことがあるとすぐ泣き出してしまったり、失敗してかんしゃくを起こしたり。けんかしてどっちかが大号泣…とか。
そんなときは、つい手や口を出してしまいたくなるのを、ぐっとこらえて。
「大丈夫、できるよ」って声をかけながらカメラマンとして接していると、そのうち子どもが自分なりに解決法を見い出したり、何度もチャレンジしてできるようになったり…。
ケンカもふたりでどうにか収めることもあります。ほとんどはどっちかが泣き崩れて助けを求めてきますが(笑)。
それから、子どもならではのいたずらや、料理のシーンなどは、これはいい絵が撮れる!とばかりシャッターチャンスです。すると心に余裕が出るので、イライラしたり、必要以上に怒ったりしなくてすんでいるようです。カメラのある子育て生活、いいですよ。
大きすぎて残すことができない作品や、毎日のお絵かきは、物理的にずっと置いておけないので、写真で残すようにしています。こうした作品にも思い出が詰まっていますから。
子どもたちは日々成長しているので、今しかない子どもとの一瞬一瞬は、すべて残しておきたいくらい。なので、カメラはいつも持ち歩いたり、家でもずっと手元に置いて出しておき、ここぞという場面を逃さぬよう、つねにシャッターチャンスを狙っています(笑)。
いつも子どもと一緒にいることが多いお母ちゃんだからこそ、泣いたり笑ったり、日常の中の何気ない一瞬一瞬を切り撮ることができるのかもしれませんね。
現在使っているカメラはNIKONのD3100という機種です。上位機種と迷いましたが、お店で試したところ、わたしにはとても重くて。ふだん持ち歩くには軽量、コンパクトが一番かなと思い、エントリーモデルのこちらにしました。
ふだん使っているレンズは単焦点の35mm。人間の視野に近い画角です。手ぶれ補正機能は付いていませんが、F値がとても高いので、ほとんどブレることはありません。
とっても暗い町家の我が家でも、日中はフラッシュなしでも大丈夫なぐらいです。ズームはきかないので不便ですが、そのぶん自然な背景ボケが楽しめます。
ときおり、コンパクトデジタルカメラも使います。こちらはricohのGR。トイカメラやクロスプロセス、モノクロなど、多彩な撮影モードが選べて楽しい。動画もこちらで撮影します。